みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

初乗り

2018年01月30日 | 俳句日記


お目出度い「初もの」尽くしに縁起をか
ついだ今年のブログの始まりでしたが、
究極とも言うべき、筆者の人生の初も初
の「初乗り」を紹介せねばなりません。

若い頃の初尽くしは良いもので、書初め
、筆おろし、初乗り、初日出、そして、
初モーニングと若者はそれぞれ大人にな
っていきます、男女共にです。

大人になっても初めての事は続きます。
初出勤、初給料、初ボーナス、初昇進、
初見合いと来れば、初産から始まって
家族の事も、仕事の事も、四方八方に
末広がりの初物づくし、いい人生です。

何よりも子宝がいい。






〈雀の子 過ごせし日々や 有難き〉放浪子
季語・雀の子(春)

1月30日〔月〕晴れ

午前1時、申し訳ないが119へつなぐ。
此の儘くたばっては、迷惑が掛ると判断
した。救急車への初乗りだ。
レスキューの若者は良くやっている。
福島県でもそうだった。
救急センターの若者も顔がしまっている。
若い人たちに道を譲ろう。
きっとうまくやってくれるよ。
読者の皆様、長い間有難うございました。
非力で申し訳ありません。






蝋梅(ロウバイ)

2018年01月29日 | 俳句日記

町内の御宅の垣根越しに、蝋梅の花が咲
いていた。
香りの良い花だが、残念ながら鼻がとど
かず香りは嗅げなかった。

明の終わりか、清の始めかは分からない
が、江戸時代初期に中国から渡来した。
冬晴れの青い空によく似合っている。
隣の常盤サンザシの赤い実と調和して、
良い景色であった。


蝋梅は、1月から2月に咲く。
葉が芽吹く前に花をつける。
だが季語は冬となる。

〈蝋梅や 国と季節を 繋ぐ花〉放浪子
季語・蝋梅(冬)

1月29日〔月〕曇りのち晴れ
各紙の一面は「日中首脳の往来推進」と
掲げていた。
唐や南宗、明や清という国名には、なん
となく共感を覚えるが、中共という国名
にはどうも馴染めないでいる。
「中国」とは異質な物を感じるからだ。






初不動

2018年01月28日 | 俳句日記

不動明王の忿怒の形相は恐ろしい。
しかし、それは我々衆生に向けられたも
のではなく、大日如来の命により衆生に
仇なす悪鬼を退散させる誓願を表わす。

左手に持つ綱は邪鬼を捕らえる為のもの
であり、右手の剣は邪気を断ち切る為の
ものなのだ。
恐ろしいと思う人の心には邪鬼がいる。

お不動さんに素直に向かい合い、邪鬼の
退散をお願いすれば、立ち所に捕らえて
清浄な気持ちに戻して下さるのだ。
邪気の無い心に幸運は訪れる。

今日は初不動の日、全国の不動明王廟で
初詣が行われている。

般若心経の一節に「無罣礙無罣礙、故無
有恐怖・・・」=こだわりの無い心には
恐れは無い=とあるが、不動明王はその
ことをあの形相で教えておられるのだ。

こんなステキなお不動さんもおいでにな
るので、探してみては如何だろう。


〈かそけきも 春の匂いぞ 初不動〉放浪子
季語・初不動(新年)

1月28日〔日〕曇りのち雨
あと一週間で立春、さすがに一昨日迄の
寒は緩んだ。
あの寒さならば、今日の雨は雪だろう。
何処かで春が生まれている。

国旗制定記念日

2018年01月27日 | 俳句日記

今日は「国旗制定記念日」。
驚くなかれ、法律上「日の丸」が日本の
国旗と定められたのは、平成11年のこと
である。

勿論、それ以前から「日の丸」は慣習的
に太陽信仰の象徴として使われてきた。
農漁業を糧として生きてきた日本人にと
っては当然のことだった。

但し、飛鳥以前から宗教的、公的な場面
で掲げられた日の丸は金の丸だった。
武家政権になって源氏の白と平氏の赤が
反映されて白地に赤丸が定着してくる。

勝った側の白が、負けた側の赤を囲んだ
と考えると面白い。
源氏の流れである徳川幕府は、日の丸の
旗印をよく使った。

自領からの御用米を運ぶ時には、年貢米
と区別する為に、日の丸を掲げることを
義務付けたりしている。
御用船も同じく船尾に日の丸を掲げた。

従って、幕府が米国との日米通商条約を
締結する際、使節団を乗せた咸臨丸の船
尾には日の丸が掲げられた。
ワシントンでの式典でも使われている。

そして明治3年1月27日、国際法上の要請
から国旗の制定を余儀なくされた政府は
、太政官布告で日の丸を国旗とする。
近代国家日本の国旗が定まったのだ。

昭和20年、敗戦によりGHQは国旗の掲揚
を禁止する。
昭和24年、マッカーサーはこれを許す。
国旗についてのゴタゴタの始まりだ。

共産党や日教組は「日の丸」は国会で定
められたものではない、軍国主義の象徴
であるから新たに制定するべきだと主張
し続けた。

そしてようやく50年後の平成11年、国会
の議決を経て「日の丸」は新憲法下での
国旗となったのである。
一般国民としては馬鹿みたいな話だ。

こんな美しい国旗は他に類を見ない。
日の丸が宙に浮いている時代に、他国が
売ってくれと言って来た事もあった。
売っていたら内乱になったかも。

〈新年の 風にゆかしや 日の御旗〉放浪子
季語・新年

1月27日〔土〕晴れ
戦争体験者が国旗を怨む気持は分かる。
私も「赤旗」を見ると虫酸が走る。
何故ならば、ハーケンクロイツより、
ローマ聖旗より、トリコロール等よりも
桁違いに人類を殺して来ているからだ。






道元禅師誕生会

2018年01月26日 | 俳句日記

今日は、日本曹洞宗の開祖、道元禅師の
誕生会(たんじようえ)である。
全国の宗門15000寺で厳かに誕生会法要
が催されている事だろう。

禅宗の中でも、栄西が開いた臨済宗が中
央の武家政権に支持されたのに対して、
曹洞宗は、地方武家・豪族・下級武士に
人気があった。

昨日書いた法然の「専修念仏」と同様に
ただひたすら坐禅を組む「只管打坐」や
無限の修行が仏になるとの「修証一如」
の教えが簡潔である事が受けた。

特に武士階級は心の鍛錬を重要視する。
心の乱れは、死に直結するからだ。
その点、坐禅は打って付けの修行法であ
って、所謂「禅定」を得られる。

学生時代に剣道をやっていた筆者は黙想
とは別によく坐禅を組まされた。
不思議と心が落ち着く。
「禅定」である。

読者諸氏も、時には心の鏡に映る我が身
と対峙し、油汗を流せば道が開けるかも
知れない。
禅に助けられた人々は多いはずだ。

道元禅師の撒いた種は、15000の寺院と
4校の大学、そして800万の門徒を抱える
までになった。
「この国のかたち」を作られたお一人と
成られたのである。

〈手を合わす 心に灯る 誕生会〉放浪子
季語・誕生会(新年)


1月26日〔金〕曇り
政府が「規制の砂場」政策を打出した。
若い人達の「こころざし」の見せ処だ。
坐禅を組んで心を定め挑戦して欲しい。