5月28日〔火〕晴れ
ペリーの来航
5月27日〔月〕曇りのち雨 風やや強し
世界史的な日本の転換点となるであろう一日が、宮中晩餐会で終わりました。
晩餐会での乾杯
今上陛下の歓迎の御言葉に対するトランプ大統領の返礼の言葉は、歴史的に見ても格調の高い内容だったと思います。
令和元年の最初の国賓らしいお言葉でした。
やはり「令和」を“beautiful harmony”と表現していましたね。
あながちヨイショした外交辞令とは思えない深みを感じさせてくれます。
よほど安倍首相と日本国がお好きな様です。
当然、今上両陛下とも旧知の如くにお話になって
いました。
宮城でのお出迎えの風景
思えば我が日本国は、黒船以来約100年おきに米国によって新たな世界デビューをさせられます。
ペリーに始まり、ルーズベルトそして今回はトランプ大統領に天命が降りたのでしょう。
前回は相手の仲間が悪かった。
策謀家三兄弟
今回のトランプ氏はこの三兄弟の流れを敵視しています。
混迷の時代こそ明快なパートナーの方がいい。
だからアメリカファーストでいいのです。
今日も一日、どなた様もご苦労さまでした。
〈企まぬ 直き絆ぞ 夏の菊〉放浪子
季語・夏の菊(夏)
少し重そうな大統領
5月26日〔日〕晴れ
早朝から準備をしてゴルフ外交。
ランチを挟んで相撲観戦、場所は両国国技館。
そして、着替えもやらず炉端で親睦。
いやはや世界の両トップともに凄い体力です。
しかもこの間、頭の中はフル回転している筈、
招いた方も招かれた方も、オフレコ会話の中での
世界を相手の重要課題の相談事。
並の神経では持ちませんよね。
国賓二日目の今日もどうやら無事終えました。
両国の関係者はひとまず安堵して眠りについた事でしょう。
皆さまお疲れさまでした。
〈夏場所や 両国ゆえの 重さ哉〉放浪子
季語・夏場所(夏)
Mr.トランプにとても良く似合うワン公
5月25日〔土〕晴れ
何時ものモスの入口に、胸のところだけが白い真っ黒なワン公が繋がれていました。
少し垂れ眼の実に人懐っこい奴で、頭を撫でてやると立ち上がり今にも顔ペロしそうです。
愛犬家にとってワン公は子供や恋人みたいなものですから、過度に馴れ馴れしくするのはマナー違反ですよね。
慌てて「お座り!」と制するとご覧の通り。
その時ふと思ったのです。
中にいらっしゃるご主人様はきっとトランプさんのようにがっしりしたアメリカ人ではないかと。
店の中に入ると、ドンピシャの方がバーガー中。
ラストベルトのワーカーの様な人です。
“あぁやっぱり”
国際政治アナリストの伊藤貫さんが、トランプ大統領のお人柄について就任直後に語っていたのを思い出しました。
ご存知のように彼は大富豪の息子です。
子供たちは皆、リムジンクラスの車で送り迎えされている小学校に行かされましたが、そこの子供達には馴染めず、放課後はパブリックの生徒たちと遊んでいたそうです。
ビジネスの世界にデビューしてからも、決してエスタブリッシュの面々と懇意にする事はなく、平気で彼らの論理を「ヘイク!」となじっていたそうです。
日本で言えば清盛、信長クラスの異端者なのかも知れません。
そう意味からしても、安倍首相は得難い友なのでしょう。
私は今上の両陛下との会見に注目したいと思います。
キリスト教圏では五月は“マリア月”。
何事もなき様に祈りたいものです。
〈初夏を 過ごして令和の 夜明けかな〉放浪子
季語・初夏(夏)
緑がずっと連続していた。
5月24日〔木〕快晴 風あり
今日は暑かった。
各地で真夏日が観測されたらしい。
福岡はやや風があったので助かった。
正午過ぎからはまた母の所に居たので、暑さを感じることは少なかった。
帰ってからひと風呂浴びて、落日の中を買い物に出掛けたが再び汗をかいてしまう。
目的を果たしてモスに涼みに入る。
快適空間ゆえになかなか出られず、読み物に夢中になっていたこともあって、店を出たのは9時近かった。
帰路で、もうひとつ涼しさを見つけた。
〈シグナルの 緑涼しや 宵の街〉放浪子
季語・涼し(夏)
この句は便利だ。
秋は“身に沁む”
冬は“凍てつく”
春は“春めく”などと使えば、
立ち所に四季の句が出来上がる。
「緑」の使い勝手の再発見であった。