子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会

大阪で教科書問題にとり組む市民運動の交流ブログ

大阪市議会に「全国学テ」問題で陳情書を提出

2018-09-09 09:26:53 | 全国学力テスト
9月7日、大阪市議会に「学テ結果の教員待遇への反映」問題についての陳情書を提出しました。陳情書が採択されるかはまだ不明ですが、吉村市長の暴挙を止めるために、私たちとしてはぜひ採択してもらいたいと考えていますので、たくさんの方の傍聴をお願いいたします。

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大阪市会教育こども委員会の傍聴を!
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■日時 9月20日(木)13:00開会 
■場所 大阪市役所 市役所P1階(9階屋上階)
■傍聴 傍聴10名  モニター中継あり
■傍聴受付 市役所P1階(9階屋上階)12:30抽選(9階屋上階) 

<全国学力テストの結果を教員給与などに反映させるという 吉村市長の意向の見直しを求める陳情>

[陳情趣旨]
8 月 2 日、吉村大阪市長は、今年度の大阪市の「全国学力テスト」の結果が政令指定都市で最下 位になったことを問題視し、「全国学力テスト」の数値目標を決め、結果を教員・校長の人事評価、勤勉手当、さらには学校予算にまで反映させることを表明しました。
これに対しては林芳正文部科学大臣が、「(学力テストで)把握できるのは学力や学校教育活 動の一側面だ」「大阪市には調査の趣旨や目的を踏まえてほしい」と吉村市長の方針に否定的な 見解を述べています。吉村市長がやろうとしていることは「全国学力テスト」の目的から大きく 逸脱し、学校現場をいっそう混乱に陥れるだけです。
子どもの成績と子どもの家庭の経済状況には相関関係が見られることは各種の調査でも明らかです。沖縄に次いで子どもの貧困率の高い大阪市は、生活保護率、就学援助率ともに全国一です。したがって大阪市で最も必要なことは、まずもって子どもの生活基盤を安定させることであり、 目先のテストの点数を上げるために競争させることではないはずです。
もとより私たちは「学力」の向上を否定するものではありません。しかしその「学力」は将来 子どもたちが生きていくうえで真に必要な知識や考える力であり、それを支える読書習慣や自然 体験・社会体験こそが豊かな学力を保障するものだと私たちは考えます。そのためには子どもを 育てる環境整備にこそ行政は力を注ぐべきであり、困難な学校にこそ予算をつけて教員を配置し、 少人数学級を実現するなど、子どもが落ち着いて学習できるように条件を整えるべきです。
しかるに「全国学力テスト」の点数によって、教員待遇のみならず学校予算にまで格差をつけ、 教員と学校を競争させることによって、場合によっては点数至上主義に追い詰められた教員が子 どもを追い詰め、その結果子どもが教員不信、学校嫌いになり、かえっていじめや不登校が増え ることも懸念されます。吉村市長の新たな意向については、学校現場や教育専門家からも厳しい批判が寄せられています。大阪市の教育をこれ以上歪め壊すのはやめてください。

[陳情項目]
吉村市長は全国学力テストの結果を教員給与などに反映させるという意向を見直し、真の学力 向上のための施策を教育委員会と共に練り直してください。