Weekdayの麺処巡り がんこ総本家で貝柱の悪魔

　本日は第4日曜日である。池袋・がんこ総本家の悪魔の日
である。いつもの如く、店頭で確かめないと悪魔の食材が判
らない。で、確認すると青森産・帆立の乾燥貝柱である。
　昨日の春一番の突風が、本日も朝から吹き荒れ、そんな悪
条件の中、「街を巡る」シリーズの滝野川界隈を訪れた。そ
れを終え、総本家に少し早く到着したところ、一条安雪家元
は店頭でしゃがみ込み、なにやらゴソゴソ。伺うと、ドラム
缶の上に乾燥貝柱を水で戻したボールを置いておいたら、強
風のため倒れてしまい、散らばった貝柱を掃除しているとこ
ろだった。そんなアクシデントにはめげず、再び戻しにかか
る一条家元。
　開店には時間があったので、近くの珈琲屋で休憩。
　再び店頭に到着し、帆立貝柱のタレが旨く造れたと胸を張
った一条家元は元気いっぱいだ。いつもの開店時間より20
分程遅れて開店。どうも、スープのえぐみを消すために酒な
どで再調整されたようだ。本日もがんこ総本家の大好きなみ
なさまが勢揃い。皆さん、しょっぱいのが好きなんです。
　確かに出てきた一杯をスープから頂くと、魚介類の特に煮
干しのえぐみが消えていた。これこそ一条マジック。
タレに漬け込んだ貝柱の実も沢山入れていただき、悪魔肉と
相まって、見た目にも旨い。スープを飲み干す最後に“総本
家の悪魔“を感じた。旨かった。

アミーゴさん　BUSHさん　FILEさん　Kenちゃん。　たけぞうさん　

「街を巡る」南品川～東大井「幽霊坂」

　仙台坂を上っていき、エトワール女子高校を過ぎて、
路地を右に入っていく。入りくんだ道をそぞろ歩き、左
に上りの坂道が見えた。ここが「幽霊坂」。
　坂道の左側はマンションの建設現場で、アルミの塀が
囲ってあるが、昔はうら寂しい坂道だったのであろう。
現在の都下には「幽霊坂」と名のついた坂道がごまんと
あるだろう。しかし、今では幽霊も現れないように整備
されている。風情がなくなったと言えばそれまでだが、
次々に江戸の風景がなくなっていくのである。
（品川区南品川5丁目11番辺り）