’13-11-16投稿
既報フィリピンを直撃した異常な大型台風30号の発生要因に係る雑感にて、昨今の異状台風は
地球温暖化が原因と一言で片付けられない天変地異要因の影響を個人的には推察していますが、今後も世界の台風発生位置、進路について着目する必要があると想っています。
既報昨今の太平洋上で発生する大型かつ異常な発生位置、進路の台風に係る雑感にて記載しましたが、台風は太平洋上で年から年中発生していること、そして、今年は季節外れの大型の遅まき台風が多いことです。
今までの例年の平均的な発生位置およびコースとは異なるタイプの台風の原因については、オゾン層破壊もしくは電離層の異変がない限り、通常の宇宙線、太陽光のエネルギーからの入熱以外の何らかのエネルギーが影響しているのでは?と推察されます。
いずれにしても、今までは、考えたことはなかったですが、基本的には、やはり火山帯周辺のマグマ活動の活性化、もしくはプレートの移動の境界面での摩擦熱による地球内部からの熱による海水温度の上昇が台風を発生させていると想われます。
個人的な妄想はさておいて、専門的な情報について調べてみました。
ナショナルジオグラフィック ニュース November 13, 2013
フィリピン、台風被害拡大の背景
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20131113001
(一部割愛しました。)
「“スーパー台風”ハイエン(30号)はフィリピンに甚大な被害をもたらした。死者数は1万人を超えるとの見通しも一部にある。しかし、この国ではこうした大規模な自然災害は珍しくない。
フィリピンでは火山の噴火や“スーパー台風”などの大規模な自然災害に見舞われることが多く、そのたびに多くの人的被害を出している。ここでは、被害が拡大する要因を5つ取り上げる。
【 1. 温暖な海洋 】
フィリピンは赤道のすぐ北、太平洋西部に位置する島国である。嵐は途中で勢力をそがれることがほとんどないまま上陸する。赤道直下の温暖な海では毎年20もの台風が発生する。
「海水温が世界でも最も高い。インドネシアやフィリピンの周辺海域は温水プールのようなものだ」とイスラエル、テルアビブ大学の地球物理・環境・惑星科学部の学部長であるコリン・プライス(Colin Price)氏は言う。
「台風の発生には、摂氏28度以上であることが必要だが、太平洋西部の海水温は通常28度を超えている」とプライス氏は言う。
【 2. 沿岸部への人口密集 】
フィリピンの島々では、住民の多くが海抜の低い沿岸部に居を構えている。世界銀行の推定によれば、人口の60%以上が沿岸部で暮らしているという。
“スーパー台風”の台風30号(ハイエン)による高潮は5メートルを超し、一部地域では7メートルにまで達したという。
こうした高潮が、海抜の低い地域に押し寄せた。人口の密集するレイテ島沿岸部のタクロバンは特に被害が大きく、BBCによるとこの地域だけで1万人以上が亡くなったという。
【 3. 森林伐採 】
過去の台風では、暴風雨そのものではなく、その後の地滑りによって命を落とした人が少なくないと指摘するのは、民間気象予報サービス会社、ウエザー・アンダーグラウンド(Weather Underground)の気象学者ジェフ・マスターズ(Jeff Masters)氏だ。
植物の根は土壌をつなぎ止める役割をしているため、森林伐採の進んだ山では、集中豪雨を受けると地滑りが発生しやすい。
森林伐採によって同様の問題に直面している地域としては、ほかにハイチが挙げられる。やはり暴風雨を引き金として地滑りが起こり、流出した土砂によって阻まれた水路がよどみ、後にコレラの大流行へとつながった。
【 4. 環太平洋火山帯 】
何より、フィリピンは太平洋を取り囲む火山帯である環太平洋火山帯に含まれている。この地域では地震も頻発する。
太平洋の海底の地殻が周辺のプレートの下にもぐり込んでいるため、フィリピンはかなりの頻度で、地震と津波の襲撃を受ける。たとえば今年10月にはボホール島でマグニチュード7.2の地震が発生し、222人の死亡が確認されている。
【 5. 沿岸部の急速な開発 】
フィリピンでは、若年の貧困層の沿岸部への進出が加速している。こうした地域では住宅が粗製濫造されており、避難計画も十分でないことから、今回の台風の被害を拡大する一因となったと見られている。
実際、シェルターに避難していながら亡くなった人も少なくないという報告が続々と寄せられている。これらのシェルターは、今回のスーパー台風の高潮と暴風に耐えられる強度ではなかったものと見られる。
非営利の研究機関であるマニラ・オブザバトリー(Manila Observatory)によると、フィリピンは長期にわたって、世界でも特に沿岸部の洪水リスクの高い10カ国に名を連ねているが、その主因は貧困と人口流動であるという。
Map by Virginia W. Mason and Kelsey Nowakowski, NGM staff
Sources: NOAA Smithsonian; National Statistical Coordination Board, Philipines」という。
⇒既報昨今の太平洋上で発生する大型かつ異常な発生位置、進路の台風に係る雑感で記載しましたように、台風30号はやはり異常か?
台風は海水温が摂氏28度以上であることが必要だが、フィリピン中部の レイテ島はセブ島、の近くに位置しており、
セブ島は
既報の引例フィリピンの英語留学&ロングステイを応援する総合情報サイトによれば、http://www.philstay.jp/info/climate.htm
セブでは雨季といっても大きく天気が崩れることは少なく、年間を通して平均的に雨が降るという感じです。例年8月中旬から12月にかけて台風シーズンには多少雨が続くこともありますが、進路からはずれているため、マニラのように直撃を受けるケースはありません。・・・という。
フィリピン地図:引用http://www.japph.com/philippine%20map/firipinnine%7D.html
また、レイテ島の近くにはマヨン火山があることから、地震および火山活動を含めて、各年の違いを解析して、局所的に海水温度が上昇する原因が天変地異によるものか、人為的なものか?考える必要があるのでしょうか?
海水温が摂氏28度以上であることが必要ということから、CO2など温室効果ガスの増加による地球温暖化が原因と一言で片付けられない天変地異要因の影響が個人的には推察されます。
地球温暖化による海水温の平均的な上昇は意外と小さい。
今地球の海で ―上がる海水温度― 2006-01-20 22:24:29によれば、
「米ワシントン大学の研究グループは昨年9月に、世界の海面温度は1950年からの約50年間で約0.5℃上昇していると発表しました。また米海洋大気局(NOAA)は、この温度上昇をすべての海水温度に平均すると、約0.037℃の上昇になると計算しています。
みなさんはこの温度上昇の幅を小さな数字だと思われますか?一般に海水は空気に比べて約1000倍もの熱を蓄えることができると言われています。そこでこの海水温の上昇分を大気に戻した場合、 なんと大気中では約40℃もの温度上昇をもたらすことになります。すなわちこのわずかだと思われる0.037℃という温度上昇は、じつは膨大なエネルギーの吸収を意味しているのです。そしてこのエネルギーの一部が強い台風やハリケーンを多発させると考えられています。
ところで国立環境研究所などの報告を見ると、日本でもこのまま温暖化が進めば2100年には日本海沿岸の海面水温が約3℃上昇すると予測されています。・・・」という。
今後も世界の台風発生位置、進路の異常に対して、火山活動によるマグマ、および、地震による地殻変動の活性化による熱の影響?について着目する必要があると想われます。