水徒然2

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都知事選に細川氏出馬表明「原発は国の存亡に関わる問題」。「即時ゼロ」ではなく、徐々に依存度減という。

2014-01-15 | 環境放射能関連

'14-01-15投稿、追記

 既報歴代首相の脱原発発言を収集してその骨子を整理しました。【追加】(2013-11-18)に引き続いて、都知事選に立候補する細川元首相の脱原発に係る情報を調べました。

  既報の引例を整理すると、

 小泉元首相は

原発ゼロの方針を出せば、必ずある人が良い案を作ってくれる。内閣に原発ゼロに賛同する識者を集め、専門家の知恵を借りて結論を尊重して進めるべきだという。

 「東京電力福島第一原発の事故前から最終処分場のめどをつけられなかった事実がある。

 その理由は、、「最終処分場を造れなかったのは住民の反対(があったから)だ。こんなことに莫大(ばくだい)な資金とエネルギーを使うなら、国民が協力できるような、自然を資源にしたさまざまなエネルギーのために使った方がいい、というのが私の主張だ。大きな岐路だ」と語った。

菅元首相は

10月30日付のブログで、小泉純一郎元首相が社民党の吉田忠智党首との会談で脱原発の主張を続けると述べたという。

菅氏は「(小泉氏が)使用済み核燃料が子や孫の世代に禍根を残すことを重視しているのも、多くの人々の共感するところだ。私は私の立場で、原発ゼロの声を国政に反映させる道を拡大するため努力していきたい」と強調したという。

 

話を本題に戻して、細川元首相の思惑はどのようなものだろうか?

gooニュース
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASG1G5H8KG1GUTFK00H.html

朝日新聞 2014年1月14日(火)23:54

「原発ゼロが応援理由」 細川・小泉両氏のやりとり全文

「細川護熙元首相と小泉純一郎元首相が14日の会談後、記者団と行った質疑は以下の通り。

 ――2人で都知事選に向けて、どういった話をしたのか。

 細川氏 今から2カ月半ほど前の、10月21日にお目にかかったのですが、それから久しぶりに今日お目にかかって、今度の都知事選の問題もそうだが、いろいろ国の抱えている問題全般について忌憚(きたん)のない話をした。色々示唆に富んだお話をいただいて、私も、今度の都知事選に立候補するという決断をしました。ついては、ぜひ、小泉元首相の強力なご支援をお願いしたいと、申し上げて、「よし、自分もやるから」という風なお話をいただいたので、本当に心強く思っている。 」という。

 

毎日新聞

都知事選:細川、小泉両氏の会見要旨

2014年1月14日(火)21:59

「東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)は14日、元首相の細川護熙(もりひろ)氏(76)が出馬を表明した。細川、小泉両元首相が会談後、記者団に語った内容の要旨は次の通り。

 細川氏 今度の東京都知事選に立候補する決断をした。小泉元首相に強力な支援をお願いしたいと申し上げ、「よし、自分もやるから」という話をいただいたことを心強く思っている。

 今の日本のさまざまな問題、特に原発の問題などについて、国の存亡にかかわる問題だという危機感を持っている。具体的なことは、近いうちに正式な会見を開き、話をしたい。今回の原発の問題は、知事として非常にやりがいのある仕事だ。全力でやる。

 小泉氏 原発は都政に関係ないと言うが、私が一番重視しているのは原発をどうするかだ。東京が原発なしにやっていけるという姿を見せれば、必ず国を変えることができる。今回の都知事選ほど国政に影響を与える選挙はない。細川さんが当選すればエネルギー問題、原発問題、国政を揺るがす大きな影響力を与える知事になる。

 原発ゼロでも日本は発展できるというグループと、原発なくして日本は発展できないんだというグループとの争いだ。私は、原発ゼロで発展できるという考えに立っている。細川さんも同じだと思う。それが、私が細川さんを応援する最大の理由だ。」という。

関連記事:

「猪瀬直樹氏の辞職に伴う東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)で、細川護熙(もりひろ)元首相(76)は14日午後、「私も都知事選に立候補する決断をした。日本のさまざまな問題、特に原発の問題は国の存亡に関わる問題だ」と述べ、都知事選への出馬を表明した。東京都内のホテルであった小泉純一郎元首相との会談後、記者団に語った。小泉氏も会談後、記者団に「原発の問題で共感できる。細川氏を強力に支援していきたい」と述べ、細川氏を全面的に支援する考えを示した。細川、小泉の両元首相の脱原発での連携で、原発政策が争点として急浮上し、安倍晋三首相の政権運営にも影響しそうだ。

 会談は約50分行われた。小泉氏は記者団に「原発ゼロで日本は発展できる。それが細川氏を支援する最大の理由だ」と説明。「原発問題は都政と関係ないと言うが、東京が原発なしにやっていけるという姿をみせれば、必ず国を変えることができる。国政にも十分刺激を与える」とも述べた。さらに「原発ゼロでも日本は発展できるというグループと原発なくして日本は発展できないというグループの争いだ」と強調。支援の方法については「演説会や会合に出て支持を訴える」と語った。

 細川氏は15日にも出馬の記者会見を開く。細川氏は政党の推薦を受けず無所属で立候補する意向を固めている。民主党は推薦などを出さずに、実質的に支援する意向だ。

 ただ、細川氏は1998年に政界を引退して15年以上経過している。このため、陣営内には知名度が高い小泉氏との連携は不可欠との声があった。今回の会談で小泉氏が支援を明言したことで、出馬を決断した。

 都知事選には、舛添要一元厚生労働相(65)▽前日弁連会長の宇都宮健児氏(67)▽元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)▽発明家のドクター・中松氏(85)らが出馬する意向を表明している。【光田宗義、阿部亮介】 」という。

 

⇒15日にも出馬の記者会見という。追記予定。

 個人的には、たとえ原発事故がなかったとしても、原発および放射性廃棄物からの放射能が環境に与える影響は無視できないと思われますが、既報 再生可能なエネルギーに係る記載(その25:日本とドイツのエネルギー関係データの比較)(2013-10-31)から、

なぜそのようになったのかを議論して結論を出すことが必要と思われます。

 再生可能エネルギーなど代替エネルギーによる発電量がどのように、現状の数%からどのくらい増加推移しているか掲示板、等での「見える化」によって国民がわかるようなシステムおよび、予算配分などへの監視体制の強化に対する動機付けがほしいところです。

<追記>
森元首相の発言
「細川氏は卑怯だ」森元首相が批判 「五輪を人質にしている」

msn産経ニュース 2014.1.14 13:05
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140114/elc14011413080003-n1.htm

「森喜朗元首相は14日の講演で、2月9日投開票の東京都知事選に関し、自民党が支援する舛添要一元厚生労働相に対抗して「脱原発」を掲げ出馬する細川護煕元首相を批判した。「五輪を人質に取って原発をやめさせるかどうかを迫るのはひきょうなやり方だ」と述べた。

 同時に「党幹事長に抜てきして、安倍晋三首相の政治家としての道をつけたのは小泉純一郎元首相だ」と述べ、小泉氏が細川氏の支援に回らないように求めた。ただ小泉氏に支援を思いとどまるよう説得する考えはないことも明らかにした。

 森元首相は同日、2020年東京五輪の大会組織委員会会長に就任する意向を表明している。“五輪人質論”は次期大会組織委会長としての発言とみてよく、将来、タッグを組む可能性もある都知事選候補者に対して重い批判となった。」という。

細川元首相の脱原発構想

msn産経ニュース2014.1.15 09:16

東京「省エネ都市」宣言 細川氏公約案 東電に拠点建設要求

「東京都知事選への出馬を表明した細川護煕元首相の「脱原発」に関する公約案が14日、判明した。東京都が原発に依存しない「省エネ都市」を宣言した上で、都が大株主の東京電力に対し、研究が進んでいる太陽光・風力発電に加え、木くずなどを利用したバイオマス発電を中心とした「再生可能エネルギー基地」の建設を要求することが柱。原発については「即時ゼロ」ではなく、徐々に依存度を減らす方針だ。

 また、海洋の波力などの活用も調査対象とし、再生可能エネルギーを都が発電業者から直接買い付けることにも言及する見通し。細川陣営幹部は「都内で必要とする電力は都内で供給する『地産地消』が最終目標だ」としている。」としている。