孤高のメス 神の手にあらず 第2巻を読みました。
このシリーズは、読み進んでハズレはないのですが
この巻は、少々退屈な描写が長い印象です。
2巻のストーリーも面白いのですが、その事象が
他の巻と比較すると、緊張感ある病気に対する
対処の場面が少ない。個人的な所感ですが、
少々退屈です。当麻医師の個人的な周辺事情の
描写が多くなっており、関係する人々との描写が
多くなり、その内容は特筆すべきものでなく
人々との関係性に面白味のあるストーリー描写が
あるわけでもない。他の小説でも描写されるような
内容です。
面白味を増す、医療行為については、無輸血での
手術をキーに、出血量を押さえる技量とその描写
は、このシリーズ面白さが増殖する。
この巻でもそういう描写はあるのですが、なぜかまた
エホバの証人の無輸血手術のネタ。なぜにここまで
無輸血手術のネタなのか、疑問と退屈さを覚えて
しまう。
次の巻への興味をそそる材料は、そろえてある。
最後の章は、予想しなかった意外性のあるネタで
どんな展開になっていくのか楽しみである。