“年号が令和に変わった昨年のこと、お気に入りの喫茶店に集まる仲間で、令和になった記念に何か挑戦しようということになりました。「令和初の歌会始はどう」という提案に、誰もが自信のない短歌ですが、やってみようということになりました。そして、それぞれがお題の「望」の文字を詠み込んで、宮内庁に応募できました。
その後四ヵ月の間、私たちは大いに盛り上がりました。皇居へは誰と行くのか、何を着るのか、礼儀作法はなどなど。最終的にはあの長い時間、緊張と姿勢が保てるか、わくわくやら、心配やらの話で持ち切りとなりました。
そして年末、当然といえば当然ですが、誰のところにも通知は来ませんでした。年の終わりに、みんなで大笑いしながら、「この経験は一生の宝物だよね」と言い合い、とても良い一年の締めくくりとなりました。
年が明けた今年、私たちはまた、新たにみんなで挑戦をという話になりました。その結果、今年は「くらしの作文」と「300文字小説」になりました。どちらもハードルの高い挑戦。ですが、結果の出るまでのわくわく感、年末の大笑い、どちらも健康に良いし、若さの保てるすてきな挑戦と信じています。”(1月31日付け中日新聞)
愛知県岡崎市の主婦・牧さん(74)の投稿文です。これは全く楽しい、面白い。喫茶店に集まる仲間がどんな集まりで、何人の仲間か分からないが、全員が歌会始に応募するなど、なかなかできることでは無い。かなり高尚な素晴らしい仲間であろう。叶わない夢で楽しむのもまた面白い。そして、「くらしの作文」と「300文字小説」に挑戦することになったとは、驚く。でもこの仲間ならありうることである。こちらの方は採択される可能性はかなり高い。もう夢物語で無かろう。いつかきっとこの報告があると思う。
ボクの仲間でこんなできる可能性は・・・あるある。ひとつは「アールグレイ」という作文の会である。文を書く仲間である。今度会ったらこの文を見せ、提案してみようか。更に、川柳連れ連れ草の仲間であろう。現に、この仲間で歌会始に応募している人がある。ボクは牧さんより条件がそろっていると思う。今まで、こういう脇道を考えなかっただけである。やれることはやる、楽しめるものは楽しむ、残された人生、大いにやりたいものである。
自分の提出した歌を、頭の中で、あの独特の節回しで歌い上げている自分がいます
笑えます4か月の夢、です