コロナウイルスの感染が広がる中、予防対策を講じながら開催した「クリスマスのおくりもの」。
皆様、ご協力ありがとうございました。ホールでの密を避けるため、各家庭からの参観をお一人だけにしていただき、さらにステージ上での密を避けるため、年少と年中は、出番を待つ子どもたちが狭いステージ裏に控えるのではなく、ひみつの階段を上り下りして1階の広い部屋で待機したり、年長は、ステージ上で歌うことをやめ、ホールに控えたナレーターの子どもだけがマスクを着用して歌うことにしたりと、多くの対策を練ってどうにか無事に開催することができました。
臨時休園からスタートした今年度。例年行っているすべての行事は、今まで通りにはできないということから、今年度は一つひとつの行事のねらいを確かめ、どのよう形であればそのねらいを達成できるかを考えながら計画・準備を進めてきました。
10月の運動会は「一人ひとりが楽しく運動に取り組みながら、自分の力を伸ばすこと。子どもたちの運動面での成長を、お家の方に見ていただくこと。」に焦点を絞り、名称も「エンジョイスポーツDay~キラキラ えがおで たのしもう~」に変更して実施しました。12月のクリスマス会も「神さまから与えていただいた一人ひとりの力を、神さまや見に来てくださった方のために使うこと。救い主イエスさまのご降誕を共にお祝いすること。」に絞って、名称も「クリスマスのおくりもの~みんなでこころをあわせて~」として準備を進めてきました。感染予防対策を講じる必要はあったものの、それぞれの行事の原点に戻り、さらに新しい試みを取り入れることができるなど、これはこれで良い面も数多く感じることができました。
クリスマスの原点は、神さまが救い主イエスさまを私たちのために贈ってくださったことです。
「神は独(ひと)り子を世にお遣(つか)わしになりました。
その方によって、わたしたちが生きるようになるためです。
ここに、神の愛がわたしたちの内に示されました。
わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、
わたしたちの罪を償(つぐな)ういけにえとして、
御子(みこ)をお遣わしになりました。ここに愛があります。」(ヨハネの手紙一4章9~10)
アダムとエバのお話にあるように、神さまから造られた人々は、神さまを裏切っていろいろと悪いことに手を出してしまいました。現代社会でも人々の身勝手な行動や、思いやりのない行動などが多く見られます。それでも人々を愛してくださっている神さまは、人々よりも先に“善いもの”をプレゼントしてくださいました。その“善いもの”を通して、人々が幸せになってほしいとの願いが込められているのです。
この聖書の言葉は次のように続きます。
「愛する者たち、神がこのようにわたしたちを愛されたのですから、
わたしたちも互いに愛し合うべきです。」(ヨハネの手紙一4章11)
「クリスマスのおくりもの~みんなでこころをあわせて~」。小さな子どもたちも、サンタクロースからのプレゼントを待つだけではなく、誰かのために自分ができるプレゼントを贈る。そのようなクリスマスにできると良いですね。
(園長 鬼木 昌之)