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亜鉛の働き

2012-07-21 15:19:48 | 栄養・健康

亜鉛の9個の役割を上げたが、それぞれが個別に説明されるわけではない。

すべて、新陳代謝という基盤でつながっている複雑系。

新陳代謝とはつまり、細胞が分解・合成され生まれ変わることだが、そのプロセスの全てに亜鉛が関係している。

説明を抜粋すると、

●新陳代謝のはじめは古い細胞を壊すこと
人間の身体は、古い細胞が壊れないと、新しい細胞は生まれない。つまり。細胞を壊す作業である【細胞の分解】が必要。古い細胞を分解する為に働くのが【細胞分解酵素】。まずは細胞同士の結合を1つ1つに切断し、さらに1つになった細胞を別の細胞分解酵素が細かく切断。それを【細胞の分解】と呼ぶ。
これらの細胞分解酵素が働く為に欠かせないのが亜鉛!亜鉛が不足していると、細胞分解酵素が働かず古い角質が残る=老化。
●タンパク質の合成!
亜鉛には生命維持に欠かせない重要な役割がもう1つある。それはタンパク質の合成!亜鉛がないと分解はおろか合成までも行われない!神秘的なこの 分解と合成のサイクル!人間の身体は、およそ60兆の細胞で出来ており、その細胞は脳を除き1秒間に50万個というペースで新しい細胞に生まれ変わる。 そしてそこには、驚くべき生命の不思議が隠されている。我々の身体を構成している骨や内臓、筋肉などの細胞が生まれ変わる際、いつも全く同じ物が作られる。突然骨が内臓になったりすることはない!
これは、生まれた時から備わっている【自動更新】という仕組みのおかげ。この自動更新はおよそ60兆の細胞1つ1つの中にある核の中心に存在するひも状の 束に委ねられている。それがDNA(デオキシリボ核酸)。このDNAには30億もの遺伝情報が含まれている。これが身体の設計図!我々の身体はこの設計図に基づいて、骨や内臓、筋肉などを作っているため、全く同じ物を作ることが可能になる。
●DNA情報の媒介者、ジンクフィンガー
ところで、DNAはあくまでも設計図であり、自分ではその情報をアミノ酸に伝えることは出来ない。DNAは、メッセンジャーRNA(mRNA)という物質に転写された後、タンパク質へと翻訳されることによって、細胞あるいは生体に遺伝情報が伝えられる。実はそこにはmRNAによって複写されたDNAの情報を、直接アミノ酸に伝達し指示するものが必要となる。その指示に従って、アミノ酸は、骨や内臓・筋肉などの各細胞を合成することが出来る。その指示を出していたのがジンクフィンガー。
そして、そのジンクフィンガーを構成しているのが亜鉛。亜鉛不足でジンクフィンガーが機能しないと、DNAの情報が伝わらないため、アミノ酸が合成出来ず、骨・内臓・筋肉など全ての器官が作られない。
抜け毛、皮膚のカサカサ、爪の変形、傷が治りにくい、元気が出ないなどの症状は、細胞が生まれ変われなくなったことが原因。
『タンパク質の合成・分解が正常に行われないということは、生命維持が正常に出来ないという事に直接反映する』(平井秀一理学博士(横浜市立大学第二生化学教室)