随分前に、
「玄米から虫が」
とのお客様。
かなり気色ばんでおられましたが。
その時に、お話ししたことは、
「虫は常にいると思ってください」
「虫は根絶やしに出来ません(お米に直接、殺虫剤を振らない限り)」
すると、どこかで、聞きかじったのか、
「窒素封入は出来ないのか?」
とのコメント。
いつも、
玄米を3kgとか5kgとか
その時のニーズでお買い上げされています。
なので、
「どの時点で窒素なり炭酸ガスを封入すればいいのでしょう?」
「生産者が30kg袋を窒素封入できたとして、当店で石抜き・色選・精米すれば、結局、袋を開けてしまいます。
さらに、それを当店が窒素封入したとしても、またお客様は食べるために開けてしまいます。」
「お客様が、買う量もばらばらです。どの量で窒素封入しておけばいいのでしょう?」
さすがに、順を追って考えると非現実的だと気付かれたようでした。
そして、本日は、
「この虫よけを買ったところ、調子がいい」
と、わざわざその虫よけを持ってきて見せてくれました。
忌避剤です。
虫が嫌がる匂いとか成分が入っているので、
外から虫が入ってこない、
また、涌いた虫も弱ったり、逃げ出していく、
という代物です。
決して、殺虫剤ではありません。
勿論、多少の効果はありますので、使うこと自体は問題ありません。
ふっと思いついて、
「お米は何に保管」されていますか?
「下から、ざぁ~~と、出てくるやつ」
わおぅっっと!!!
ハイザーと呼んでいた米びつです。
お願いです。
このタイプは、今後使わないでください。
虫がもっとも好きな米びつです。
なにしろ、ヌカや汚れがこびりつきます。
しかも、掃除が出来ないところに。
虫の寝床と栄養を提供することになります。
以前、お客様のハイザーを二回、店に持って帰り、水洗いしました。
ダメでした。
結局、また虫が涌く。
米には常に虫がいる、虫の卵がついていると思ってください。
それが、当たり前なのです。
虫が孵る環境をどれだけなくすか、
孵ってしまった虫がいつかないようにどれだけ綺麗にするか、
それが肝です。
ふたの閉まるタッパータイプの米びつを使い、
新しいお米を入れる前に、壁と底をふき取る。
基本的にこれだけで十分です。
冷蔵庫保管は、功罪ありますので、また別の機会に。
正直、昔のお母さんは強かった。
多少の虫など、へのかっぱ (^_^)
とにかく、
ハイザーはやめて!
(昔、米屋がたくさん売ったんですけど (~_~;))