先日、所用で、軽井沢へ。
関越自動車道から上信越自動車道へ、
そして、アウトレットの大バーゲンでどうしようもなく混んでいる軽井沢手前、
下仁田で降りてから佐久を回り、ちょっと用を済ませて、裏道で軽井沢へ。
埼玉、群馬、長野の田園風景をずっと眺めながらの運転でした。
正確には、ちら見ですが。
運転手ですから (^_^)
田んぼの拡がり、段差、土の色、はざ架けなどの違い。
全て、そこの風土に根差した栽培方法なんですね。
そして、田んぼの向こうに見える集落風景。
集落という単位があって、米作りが出来ている。
TPPで、何がどう変わるかはわかりません。
でも、米作りは、単なる農産物の製造ではありません。
田んぼの用水管理は、村単位でないと出来ません。
企業の農業参入などが言われています。
ハウス単位の野菜などはいいでしょうが、
田んぼの場合、用水単位、つまり、森・川まで含めた管理が必要なことは
ちゃんと認識しているのでしょうかね。
確か、アメリカや豪州では、水は買う物で、準備は国がしているかと。
日本は、それを農民自体が自主的自治的に行っています。
大規模になれば合理化できて安くなる?
本当でしょうか?
確かに、生産者ごとに機械を買う必要はなくなります。
ある程度、集約によるコストダウンは可能です。
しかし、お米は一度に収穫されます。
勿論、早生から晩生まで、品種を分ければ、
ある程度のスケジューリングは可能です。
にしても、作業を一年に振り分けることはできません。
やはり、作業が集中します。
それなりの機械設備は必要です。
オペレータも同様です。
アメリカ、豪州、レーザーで田んぼの高低差を測り、
苗を作らずにセスナで種をまき、大型農機で収穫。
米の取り扱いも正直、がさつだが、それでOKな国民性。
規模も状況も違いすぎます。
そして、最後に、
用水の管理は本当に誰がするのでしょうか?
これまでは、もう農業をせずに、
田んぼを人に貸していた人達も
用水管理には手を貸していたことかと思います。
これが本当にどうなるのか、誰も教えてくれないのですが・・