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日々のあれこれ、米屋としての徒然を気分のままに。玄米・精米・環境・町づくりetc!

日本の田んぼ、自然、町、そしてTPP

2013-11-13 13:56:11 | 環境

先日、所用で、軽井沢へ。

関越自動車道から上信越自動車道へ、

そして、アウトレットの大バーゲンでどうしようもなく混んでいる軽井沢手前、

下仁田で降りてから佐久を回り、ちょっと用を済ませて、裏道で軽井沢へ。

 

埼玉、群馬、長野の田園風景をずっと眺めながらの運転でした。

正確には、ちら見ですが。

運転手ですから (^_^)

 

田んぼの拡がり、段差、土の色、はざ架けなどの違い。

全て、そこの風土に根差した栽培方法なんですね。

そして、田んぼの向こうに見える集落風景。

集落という単位があって、米作りが出来ている。

 

TPPで、何がどう変わるかはわかりません。

でも、米作りは、単なる農産物の製造ではありません。

 

田んぼの用水管理は、村単位でないと出来ません。

 

企業の農業参入などが言われています。

ハウス単位の野菜などはいいでしょうが、

田んぼの場合、用水単位、つまり、森・川まで含めた管理が必要なことは

ちゃんと認識しているのでしょうかね。

 

確か、アメリカや豪州では、水は買う物で、準備は国がしているかと。

日本は、それを農民自体が自主的自治的に行っています。

 

大規模になれば合理化できて安くなる?

本当でしょうか?

 

確かに、生産者ごとに機械を買う必要はなくなります。

ある程度、集約によるコストダウンは可能です。

 

しかし、お米は一度に収穫されます。

勿論、早生から晩生まで、品種を分ければ、

ある程度のスケジューリングは可能です。

にしても、作業を一年に振り分けることはできません。

 

やはり、作業が集中します。

それなりの機械設備は必要です。

オペレータも同様です。

 

アメリカ、豪州、レーザーで田んぼの高低差を測り、

苗を作らずにセスナで種をまき、大型農機で収穫。

米の取り扱いも正直、がさつだが、それでOKな国民性。

規模も状況も違いすぎます。

 

そして、最後に、

用水の管理は本当に誰がするのでしょうか?

 

これまでは、もう農業をせずに、

田んぼを人に貸していた人達も

用水管理には手を貸していたことかと思います。

 

これが本当にどうなるのか、誰も教えてくれないのですが・・

 


火力バックアップとセットの原発

2012-07-28 21:33:25 | 環境

脱原発の日のブログ

http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-10890939424.html

というブログを以前拝見しました。

その中で、知らなかった事実が。

 

それは、

「全ての原発は必ず同じ出力の火力発電(バックアップ発電)設備とセットになっている」

ということ。

詳しいことは、上述のブログをお読みください。

 

3.11の時の停電(計画)騒ぎは、原発とセットになっている火力発電や水力も共に壊れたことによるんだそうです。

 

原発と火力発電は、シーソーのように、

片方が止めれば、片方を動かし、という風に運営されていて、

検査や事故があっても、

電力が絶対的に不足しないようになっているわけです。

 

こうなると、

原発を再稼働したのに、火力発電を検査で止めた、

とか、

電気が足りていたのに、再稼働した、

とかの主張が

議論以前の話になってしまいます。

 

つまり、

原発がなくても、

電気は絶対足りるんです。

ただし、

検査や事故で火力発電がストップした瞬間、

電気は足りなくなる。

 

原発+火力発電全体で

それだけの余剰分を

常にかかえているということが

我々の高度に便利な生活を

下支えしているわけです。

 

これから、

自然エネルギーへの依存率を高める

ということが、

脱原発依存の条件なのでしょうが、

上記のことくらいは理解してから

発言したり、行動しないと

お釈迦様の手の上の孫悟空になってしまう

そう感じた内容でした。

 

 


電気がどれだけ大事?

2012-07-14 16:46:52 | 環境

家族が病院に一か月お世話になった。

帰宅したが、ずっと酸素のお世話。

これから残りの人生、常に、酸素と一緒。

ということは、

部屋にいる限り、電気と一緒。

 

病室の施設を見ても、まぁ 全てが電気。

 

医療の進歩とは、つまりは、電気があることが前提。

 

「原発停めると人が死ぬ」

は Too muchだが、

当たらずとも遠からずだと感じた次第。

 

世界中で、これだけ安定したインフラを持っている国はないだろう。

電気・電話・ガス・道路、

日本人が当たり前だと思っていることが世界では当たり前じゃない。

 

今回の原発事故以来、

どうにも 解せないのが、

向こう岸に

「彼ら」(例えば、原子力村)

という存在を定義して、

彼らを攻撃していれば、

世の中が変わると思っているような雰囲気。

もし、「彼ら」の中に、

自分の家族・親族・ごく近い友人がいたら、

同じようなことを同じような言い方で言えるだろうか?

 

反原発デモがずっと続いている。

それが、これからの選挙にどう反映されるのか?

結局は、どの政党が選挙で勝つかで

その後の政策が決まるわけで、

「野田退陣」と言っていてもなぁ・・・

 

原発依存を減らすということでは

どの政党も似たり寄ったり。

はっきり、反原発をうたう政党が選挙で勝つかは???

 

だいたい、あの60年安保、70年安保、

学生運動・社会運動があれだけ盛り上がっても、

選挙では、常に自民党が勝利。

 

運動にディープにかかわる人と、一般国民の乖離か。

 

今回は、ごくごく一般の国民が反応しているので、

様子は随分違うのでしょうが。

 

ただ、

即座に原発廃止というプロパガンダを見せられても、

民主党のなんちゃってマニュフェストと同じじゃ、

後世に問題を残すだけ。

後世につけ回しするんじゃ、原発と一緒。

 

熱いハートと冷静な頭が感じられるものを

名前はマニュフェストでも綱領でもなんでもいいから、見てみたい。

 


木材を活かす 山を守る

2012-05-13 20:54:22 | 環境

昨年の原発事故で放射能という問題が取りざたされていますが、

より長期的には、日本の山が心配です。

私たちの身の回りより、山の放射能の方が残りそうですし。

こういうことで、山の管理が今より難しくなると、

水の涵養、

森林の管理育成、

そして災害時の山崩れなど

今でも色々な問題があるのに・・・

 

ほとんどの人は感じていないだろうけど、

複雑系(風が吹けば桶屋がもうかる)で考えると、

山が荒れると、

都市の飲料水の元である山の水が不安定になり、

森林が管理できなければ、

木材産業の従事者も少なくなり、

台風や大雨による山崩れ等の災害につながり、

結果として、

中山間地に住むことが難しくなれば、

日本の総人口は減っているのに、

都市人口だけは増えて、それに伴う問題が悪化し・・・

 

既に、山ごと、水ごと、外国人(特に中国)に買われているみたいだし、

過去のオウムの村を思い出せば、

国防上の問題だってあるのでは、という空想まで、

 

色々な状況が想定されます。

 

そんな中でも、希望もあります。

TBSテレビの「夢の扉+」 から

2012年4月29日放送の

日本初認定!“燃えない木材”で安心の生活を届けたい
~原点は山への感謝…木材需要を増やして山をキレイに!~

抜粋


木と言えば燃えるもの・・。しかし、この常識を覆した男が福井県にいる。浅野成昭・62歳。
浅野の会社で作る木材は、2001年に日本で初めて「不燃木材」の認定を受けた。浅野の会社1社のみが防火性能の基準を満たしてい ると判定された。

『燃えない木材を作れないか?そうすれば、命や財産を守ることができる』 間伐材を有効活用した新たな 木材づくりを目指し、私財を投じ、研究を開始してから3年、ようやく「不燃木材」は完成。浅野はこの技術をカーテンやふすま、畳などにも応用し、不燃化に成功した。
そして今年、浅野は、念願だった「住宅」に挑戦。不燃木材で2階建ての住宅を作り、大規模な燃焼実験を試みる。この実験が成功すれば、原理上、中高層ビルも木材で建てられるという。その実験結果は・・?

 

2012年5月13日放送の

土砂災害を防げ!コンクリート不要の斜面補強技術
~樹木を切らずに日本の里山を守る男~

抜粋

東日本大震災や紀伊半島を襲った台風12号による土砂崩れ・・・。近年、日本各地でこうした大規模な土砂災害が発生し、斜面防災への関心が高まっている。
従来の斜面補強は、樹木を全て伐採して整地を行い、斜面全体をコンクリートで覆う方法。だが、その“常識”を覆す工法が開発された。それが、一切木を伐採 せずに斜面を補強する『ノンフレーム工法』。開発したのは建材メーカーに勤める岩佐直人。岩佐には、失われてゆく“里山”を守りたい、という強い想いが あった―。

“木を切らない”という高いハードルを乗り越えるとき、ヒントになったのは“木の根が持つ力”だった。地下数メートルにわたって斜面の土壌をしっかりとつかみ、バランスをとる木の根の力・・。
森林を残し、日本の里山を守りながら、自然に負荷をかけずに災害を防ぐという新たな土木技術に挑む岩佐の挑戦を追う。

 

こういうことで、

災害のために木を伐採することなく、

なおかつ、不燃材として間伐材を建設に利用できれば、

災害対策と木材活用の一挙両得!

 

 

 


お米カレンダー 三月 桜巡礼の里

2012-03-02 11:11:30 | 環境

富山和子さんの『お米カレンダー』三月の写真です。

出典は、富山和子がつくる「日本の米カレンダー」富山和子からのメッセージ

写真は、黒部のエドヒガンザクラ。

高山村には、樹齢二百年から六百年のしだれ桜などがあり、桜巡りの里だそうです。

毎月、ページをめくる度に、見とれてしまいます。