以前から、成功例と同時に問題も指摘されていた低炭水化物ダイエット。
今日の新聞で、また一つの問題点が紹介されていました。
の前に、
低炭水化物ダイエットとは、
低炭水化物ダイエットの成功理論(All About)より
「お肉OK!」「カロリーは気にしない!」といった従来のダイエット理論をくつがえす方法が注目され、特にアメリカのハリウッド女優達が実践&成功したことで日本でも話題になったダイエット法。
要するに、炭水化物の代わりに、脂肪をエネルギー源として使うことで、痩せるという理論です。
しかし、いくつかの問題点もあるようです。
・体脂肪を燃焼させると、代謝産物としてケトン体が増加(※「ケトーシスの状態(軽い飢餓状態)」)。イライラ、ひどい場合には不整脈などが生じることもあり、こまめに水分を摂取し体外へ尿として排出することが大事。
・炭水化物(=糖質)は脳の唯一無二の栄養素であるため、糖質を極端にカットすることで脳の働きが鈍くなったり、肝臓での糖づくりが繰り返し行われるために、肝臓に大きな負担を与えるとも。
・体内のPHバランスが崩れて血液が酸性に傾く。呼吸が激しくなったり、悪化した場合は失神や昏睡等を引き起こすことが。
・炭水化物をカットして肉を食べることは、コルステロール値が高い人や、日本人には体質的に不向きで、動脈硬化を促進する場合がある。
「低炭水化物ダイエット」とは、そもそもアメリカで開発されたものです。そんなアメリカ人の食生活は肉中心であるため、主食である炭水化物を抜くことは、 それほど困難ではないと考えられます。しかし、お米が主食の日本人にとっては、炭水化物抜きの食生活は大変つらいダイエット法になるのが事実。
と功罪紹介されています。
一方、本日の記事(2012年7月8日09時52分 読売新聞)は、
炭水化物を制限する食事を長期間続けると、心筋梗塞や脳卒中になる危険性が高まるとの研究を、ハーバード大などのグループが英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」に発表した。
炭水化物を減らすダイエットが日本でも広まっているが、慎重に取り組む必要がありそうだ。
同研究グループは1991~92年、スウェーデンの30~49歳の女性4万3396人の食生活を調査し、その後平均約16年間、心筋梗塞や脳卒中などの発症を追跡調査した。
1270例の発症例を、炭水化物とたんぱく質の摂取量によって10段階に分けて分析。炭水化物の摂取量が1段階減り、たんぱく質の摂取量が1段階 増えるごとに、それぞれ発症の危険が4%ずつ増えた。一般的に炭水化物を制限する食事では高たんぱく質になる傾向がある。低炭水化物・高たんぱく質のグ ループでは、そうでないグループに比べて危険性が最大1・6倍高まった。
とのこと。
この1.6倍が本当に有意の差なのかよくわかりませんが、
結局は、無理なことをせずに、
バランスの良い食事と生活という基本が大事なんでしょう。