グランプリの炊飯試験や審査を通じての雑感。
1.炊飯器:
とにかく、最近は、「ああだ、こうだ」で非常に高価な炊飯器があります。
(珍しく)結論から先に言うと、
IH圧力の型落ちをお安く購入した方がお得かと。
基本的機能は十分です。
最新の物との価格差で、
もっと美味しいお米を召上った方がいいんじゃないかと。
例えば、三万円の価格差があったとすると、
一月10kg消費しているご家庭なら、
10kgで500円高いお米を使っても、年間で6000円。
5kg消費なら、1000円高いお米でも、年間で6000円。
炊飯器の価格差で、5年分になります。
別に高いお米を買うことをお薦めしているわけではありません。
デフレ価格に慣れてしまって、30年前より安いのに、
「これ、意外と高いのね」と、のたまう方も結構います。
(30年前の家計簿見たら、もっと高いお米を買っていて、一方、
通信費が異常に増えていることにびっくりしている方もいました)
心理的な上限値について、もう少しゆとりを持たれてもよろしいのではという、
米屋の陰謀と笑っていただければ (^_^)
あ、業界やらメーカーやらに怒られちゃうかな?
少なくとも、こんなことを言っちゃうと、炊飯器メーカーのCMなどにお呼びがかかることはない (^_^)
2.グランプリに出典されたお米は販売できるのか?
「グランプリ上位のお米は販売出来るのか?」ということを気にされる業者さんもいました。
確かに、グランプリ受賞って、箔が付きますよね。
POPにもサイトにも売り口上として書けるし。
でも、ちょっと気になることも。
1.出典品は、「普段の」お米か?
グランプリ用に、言わば、ドーピングされたお米を出典するケースがあるようです。
足切りに使う食味計で、高い数値が出るように、肥料設計するとか、
色選機を何度も通して、超厳選米にするとか。
一部のコンテストでは、県とか地域ぐるみでの、出典もあるようで。
こうなると、入選したお米が、本当に美味しいんだか?
また、その後、その状態のお米が仕入れ出来るんだか?
2.普通は、販売先がある程度めどがついている?
入賞の場合、お米マイスターの希望者が販売できるとしたら、
穫れ秋に、販売先が全然決まっていないってこと?
もしそうだとしたら、大変怖いですね。
本当は、どんなお米なんだい?