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「東京”粋な”ごはんグランプリ」 雑感

2013-12-20 23:18:43 | お米

グランプリの炊飯試験や審査を通じての雑感。

 

1.炊飯器:

とにかく、最近は、「ああだ、こうだ」で非常に高価な炊飯器があります。

(珍しく)結論から先に言うと、

IH圧力の型落ちをお安く購入した方がお得かと。

基本的機能は十分です。

 

最新の物との価格差で、

もっと美味しいお米を召上った方がいいんじゃないかと。

 

例えば、三万円の価格差があったとすると、

一月10kg消費しているご家庭なら、

10kgで500円高いお米を使っても、年間で6000円。

5kg消費なら、1000円高いお米でも、年間で6000円。

炊飯器の価格差で、5年分になります。

 

別に高いお米を買うことをお薦めしているわけではありません。

デフレ価格に慣れてしまって、30年前より安いのに、

「これ、意外と高いのね」と、のたまう方も結構います。

(30年前の家計簿見たら、もっと高いお米を買っていて、一方、

通信費が異常に増えていることにびっくりしている方もいました)

 

心理的な上限値について、もう少しゆとりを持たれてもよろしいのではという、

米屋の陰謀と笑っていただければ (^_^)

 

あ、業界やらメーカーやらに怒られちゃうかな?

少なくとも、こんなことを言っちゃうと、炊飯器メーカーのCMなどにお呼びがかかることはない (^_^)

 

2.グランプリに出典されたお米は販売できるのか?

 「グランプリ上位のお米は販売出来るのか?」ということを気にされる業者さんもいました。

確かに、グランプリ受賞って、箔が付きますよね。

POPにもサイトにも売り口上として書けるし。

 

でも、ちょっと気になることも。

1.出典品は、「普段の」お米か?

グランプリ用に、言わば、ドーピングされたお米を出典するケースがあるようです。

足切りに使う食味計で、高い数値が出るように、肥料設計するとか、

色選機を何度も通して、超厳選米にするとか。

一部のコンテストでは、県とか地域ぐるみでの、出典もあるようで。

 

こうなると、入選したお米が、本当に美味しいんだか?

また、その後、その状態のお米が仕入れ出来るんだか?

 

2.普通は、販売先がある程度めどがついている?

入賞の場合、お米マイスターの希望者が販売できるとしたら、

穫れ秋に、販売先が全然決まっていないってこと?

 

もしそうだとしたら、大変怖いですね。

本当は、どんなお米なんだい?

 


「東京”粋な”ごはんグランプリ」 一番、得したのは?

2013-12-19 12:51:48 | お米

いやぁ~、難しいでした。

白飯だけで、優劣つけるのは。

 

第一回「東京”粋な”ごはんグランプリ」

 

詳細は、人様のブログをお借りします (^_^)

1.炊飯条件設定 : 

これ、ほんと楽しかったです。

絶対、普段、自分一人では出来ない経験。

2.第二次審査

3.第三次及び最終審査

 

大阪では、

「いっちゃんうまい米コンテスト」

というのが既に第三回目。

 

遅れて始めた東京。

東京中のお米マイスターから、30人程度選出された

実行委員会?的なメンバー。

元々少ない、三多摩地区だからか、なぜか、私も選ばれ。

 

そして、さて、先行している大阪とどう違いをつけるのか?

 

大阪は、一次審査で機械による食味値を使い、足切り。

じゃ、東京は、お米マイスターの誇り(埃?)にかけて、

最初から最後まで、自分たちの舌で決めていこうと。

機械バロメータじゃなくて、ベロメーター!

 

結局、

一次審査は、38人のマイスターが、9~10の出典品を

自宅で審査。その中から、2つを選出。つまり、一次審査で76品種にしぼる。

二次審査は、二日をかけて、マイスターが集合して、その場で審査。

入賞品 24を選出。

最後に、三次審査で、またマイスターが30人程度。

最終審査に進出する6つを選出。

最終審査は、各分野専門家とマイスター5人の計8名が。

 

結果は、お正月にわかります。

 

今回、審査での炊飯条件を設定する担当もおおせつかり、

色々な条件での炊飯も経験できました。

水の量を変え、浸漬時間を変え、炊飯モードを変え。

自宅では、到底、不可能な経験です。

 

しかし、白飯だけでの審査は本当に難しい。

不味いのは、すぐにわかります。

一次審査は、まぁ、「これだな」と決まりました。

しかし、三次審査まで来ると、400弱からお米マイスター(とそのご家族)に選ばれし24。

美味しい物の中で、その微妙な美味しさを区別し、選別するのは、非常に困難です。

あらためて、お米の食味が、機械では差別化できないほど微妙なんだと実感した次第。

 

さらに、思ったことは、当店お付き合いの生産者さんたちのご苦労と能力。

あらためて、深謝します。

ずっと、グランプリ出典品を食べていましたので、久しぶりに、店のお米を食べています。

どんだけ、うまいんだ!

 

一番、得をしたのは、間違いなく、自分です。