(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

TARI TARI 第9話 白くなったり 赤くなったり

2012年08月29日 | 視聴済アニメごった煮
なんか田中がちょと不憫だな。

 そんな今回のお話は…
 白祭で音楽劇を行うことになった合唱部。台本は来夏、振り付けは紗羽、大道具と小道具は大智とウィーン、そして作曲は和奏が担当することになった。
 しかし本格的な音楽劇をやるとなると、学校から支給される援助費だけでまかなうことはできず、足りない分をどうにかしなくてはならないことに……。
 一方、紗羽の実家の離れでは商工会の面々が集まり、商店街活性化について話し合っていた。なかなか話がまとまらない中、志保は商店街をアピールする「ご当地ヒーロー」の企画を提案する。
 以上公式のあらすじ。

 お話的には色々ある中で、今回からウィーン編のようだ。とは言え、次回辺りで彼のことに決着がつくとも思えず、そういったことも含め、彼が中心となる話なんだろう。
 まぁそういう観点から言っての冒頭のことですが、田中のことって、確か3話の大会のことくらいしか話がなかったわけで、合唱部の他の連中がそれなりに尺使っていることを考えると、まぁなんか不憫な気がしますなぁ。
 まぁそれはともかく、お話としましては、あらすじにありますように、まず白祭で来夏がなんも考えずに(笑)音楽劇やるとか言いだしたところから始まり、やるにしても諸々の金がないというところから、ご当地ヒーローの話が出てきて、そこからウィーンに繋がるという流れ。
 ウィーンのウィーンにいる友達ヤンが引っ越ししてしまっていたため、出していた手紙が届かず戻ってきたことで落ち込んでいた彼だが……というのが大体の流れなのだが、そこはちょっと自己解決してしまった感があり寂しい。のだが、ヒーローものが好きな彼が、商店街のご当地ヒーローとは言えヒーローをやることになって、ヒーローの台詞から「希望は捨てない」と持っていくのは、彼が純粋にヒーローを愛しているピュアな青年という感じがして悪くない。また田中の女性陣には不評だった気遣いは、ちゃんと男子であるウィーンには上手く効いている点なども上手く作られているように思います。
 そういう観点から言って、今回は結構女子と男子の温度差みたいなのが見られ、ヒーローに熱くこだわるウィーンに対し、女子たちは商店街のお賑やかしになって人が集まればいいんでしょ?くらいにとらえていたりするのが、女子と男子の差として見ていておもしろい。男はいつまでたっても子供が抜けないからねー。対して女の子はすぐ大人になっちゃう。
 その辺考えると、ウィーンのヤンもきっとがんばっているだろうからボクも信じてがんばると言うのに、田中がそんな彼に対して熱く乗って来るのは実に男子っぽく、男たるもの友の熱い想いに応えて当然。なので男として田中がの気持ちがよく分かる。それを見て女子たちはと言うと、なんと言いますか形容し辛いのだが、子供を見る母親のような感じでふたりを見るのよねー。ウィーンのこともあるし彼らがそんなに本気なら乗っかろうという感じ? そういうノリとかの男女の違いが上手いことよく出ていて見ていて興味深い。
 お話としては、白祭の音楽劇があってのご当地ヒーローのバイトなので、このヒーロー活動がおそらくクライマックスであろう音楽劇の方に繋がっていくわけだから、ヒーロー活動はメインではない。だが、ウィーンのこともあるし、音楽劇へのステップアップになるのであろうから、このご当地ヒーロー活動をどう持っていくか楽しみだ。

 さて、個人的なところとしましては、まず今回全く語られていないのだけど、前回メインステージ云々の話はどうなったか、ということなんだけど、上記しましたように、来夏が音楽劇やるとか言い出すのだから、見事使用権を勝ち取ったということに他ならない。
 今回それをおそらくはワザと説明しないのが良いな。来夏が何故か自信満々に本格的な音楽劇を白祭でやるんだと言い出した時点で、「あぁ、上手くいったのだな」と自然に分かってしまうようになっている。劇中的にはそのことはもう終わったことなので、わざわざキャラクターが状況を説明しなくてもいいようにしてあるのが上手い。
 しかしその音楽劇だが、大道具や小道具、衣装に曲などたった5人でなんとかなるものとはちょっと思えないよなぁ。それで気になっているのが学校の今後の経営方針(?)を聞いた教頭だ。
 随分とショックを受けていたようで、来夏たちがバイトの許可申請にきても上の空だったことを考えると、予想としては音楽科を無くす、という話なのではなかろうかね。学校から音楽科が無くなると言うところから、今のところ仲の悪い声楽部となんやかんやあって一緒にやることになるとかにならないと、とても音楽劇なんて出来そうもないが、はてさてそんな素人考えのように話が進むものかどうか。
 他はと言うと、ヒーローでだれがどの色かという件で、なにげなしに赤がいいとする紗羽とレッドになりたいウィーン。
 まぁね、男なら当然レッドがリーダーであり一番重要なポジションだと知っていて当然。なのだが、女の子の紗羽がそんなことを知っているはずもなく、なにげに赤を選んだらレッドになる覚悟を問われてしまい、若干引くのと同時に慌てて譲るのがおかしい。この辺も男女の温度差であったり、男子の変なこだわりを理解していない女子がよく出ていて見ていておもしろい。

 このアニメはタイトル通り、なにか色々と「TARI TARI」する高校生を上手く描いているなぁと思います。
 毎回言っているような気がしますが、特に現実的にあり得ないような「な、なんだってーっ!?」ということが起こらない、普通の日常を描いているだけなのに、突飛なことが起こる物語以上に見れるのだからやっぱ良く出来てるわ。


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