(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ドキドキ!プリキュア 第46話 エースとレジーナ!誕生の真実!

2014年01月06日 | ドキドキ!プリキュア
ええ~っ?!待て待て!サラッと言ったな。

 そんな今回のお話は…
 トランプ王国で、エースとレジーナが戦いを始めようとしている!
 ソード、アイちゃん、ジョーお兄さんが見守るところへ、ハート、ロゼッタ、ダイヤモンドも駆けつけたわ。ハートは、エースとレジーナに戦ってほしくない…!でも、エースは戦いをやめようとしないの。
 エターナルゴールデンクラウンの力で“自分の正体”を知ったエースは、レジーナと決着を付けないといけないと思っている。
 そしてエースは、レジーナにエターナルゴールデンクラウンのラビーズを渡して、レジーナにも“レジーナの正体”を見せようとするの。
 「私たちにも見せて!」そう言うハートにエースは手を差し出し、みんなで輪になって手を繋いだわ。
 トランプ王国で起きた真実・・・全てが分かったマナたちは、ショックで声が出ない。その時、レジーナは…。
 以上公式のあらすじ。

 お話は、どうして今この状況になったのかの真相が分かる過去話と、ついに復活したキングジコチューが人間界へ向った所までで、基本、過去話メインある。その過去話。前回の予告で割と読めていた通りで、キングジコチューはトランプ王国の国王であり、我が麗しのアンジュ王女さまの父なのであったわけだが、とりあえずはその流れを見ていこう。

 アンジュ王女の生誕直後、母である王妃は崩御されることとなる。王妃の身体が弱かったとかの情報はまるでなかったが、新たな生命の誕生は、もとより並大抵のことではない。出産後、母子ともに健康であることは奇跡なのだと言っても良いだろう。残念ながらアンジュ王女さまは幸運には恵まれず、それは悲劇の始まりでしかなかった。
 国王の愛を一身に受け、すくすくと育つアン王女はやがて立派にご成長される。しかしある日、その御身を闇が襲う。城には1万年前の伝説の戦士プリキュアが打ち倒した闇が封印されていて、その闇は長い時を経てほんの少し抜け出し、アン王女に取り憑いたのだ。
 謎の病に倒れた王女に王国の医師たちは成す術がない。王国の医学の範疇を越えていたのだ。国王は言う。「ではこのままアンの命の炎が消えるのを黙って見ておれというのか?!神よ!あなたは、妻だけでは飽き足らず、娘までも奪おうというのか?!そんなことはさせぬ!」
 するとひとりの医師がひとつだけ手があると申し出る。あらゆる知識が詰め込まれた黄金の冠エターナルゴールデンクラウンの力を借りればアン王女の病もきっと治せるであろうと。しかしそれは国王ももとより知る所であった。クラウンは1万年前の伝説の戦士プリキュアが打ち倒した闇を封印しているのだ。クラウンを手にすることは、再び世界に闇を解き放ってしまうことと同じである。だがこのままではアン王女は死を待つだけなのだ。
 揺れる心のまま城の地下へと降りる国王。クラウンの前に立って躊躇する姿が描かれる。それもそのはず、最愛の娘を助ける為にクラウンを取り外してしまえば、闇がまた世界を覆う。一国の王として民を案じずにいられようか。しかし他にアン王女を救う手はないのだ。国王は王妃が崩御の間際の言葉を思い出す。「この子を、人々に夢や希望を与える太陽の如く、光り輝く子に……」そのお言葉と一筋の涙と共に崩御された王妃を思えば、闇と手を握って助かってもアン王女は喜ばない。だがこのまま娘を見殺しにすることなど出来ようはずもない。
 どうすれば良いのだと膝を折り頭を抱える国王。世界と最愛の娘、国王として父親として苛まれるのも無理からぬ話である。だが国王は「そうだ」と呟き、自分にとってアン王女がいなければ、世界は終わったと同じだとする。その心にプシュケーは少し染まり、アンさえいれば世界などどうなっても構わぬ!と封印を破るとプシュケーは真っ黒に染まってしまう。
 世界と最愛の娘を天秤にかけ、世界よりも、国民よりも、自分が最も愛する娘を取った国王。真に国王たらん者ならば、娘ひとりの命のために国民を犠牲にすることなどないであろうが国王である前に彼は父親なのだ。最愛の妻が命と引き換えにしてこの世に生を受けた最愛の娘を助けんが為なのだ。誰がこの国王を責められよう。一喝して自身の剣で封印を切り裂き、クラウンを手に取った国王は知識を得てアン王女の元へ向う。だが地下では封印がなくなったが為に、1万年封印されていた闇が溢れ出していた。
 クラウンの知識でアン王女の病は治り意識を取り戻した。しかし闇はすぐ側まで這い寄って来ていた。「闇の鼓動、自分勝手な邪な願い、最愛の娘を救う為に禁忌を犯し、世界を破滅へと導く、これぞ正に究極のジコチュー!キサマこそ私の器に相応しい!」そう言って襲いかかる闇は国王を飲み込み、苦しむ国王はよろけながら外へと飛び出し、アン王女が止める間もなく高い塔から落ちてしまう。
 アン王女のおわすトランプ王国の首都は湖上の水上都市である。その湖に落ちた国王は、闇の言った通りに器となり魂をジャネジーに支配され、その姿はキングジコチューへと変貌と遂げ、その巨大な体躯を露にする。闇の王の復活を待っていたジコチューの幹部ベールたちが集い、トランプ王国侵攻が始まった。
 国境から攻め込まれたわけではなく、首都に突然1万年前に伝説の戦士が神器を擁して戦った闇が出現したのだ。王国がどれほど混乱したかは想像に難くなく、その状況でキュアソードがひとり生き抜いたことを考えれば、彼女がどれだけ奮戦したか分かろうというものだ。ともあれ、大混乱の最中、アン王女は先陣を切って戦いキングジコチューと対峙する。「何故ですお父様!どうして愛の溢れるこの国を滅ぼそうとするのです?!」そう問いかける王女に「この世に愛など必要ない。愛などと言うくだらんものがあるから苦しむのだ」と答えるキングジコチュー。即座に「そんなことはありません!わたくしの命を救ってくれたのは、お父様の愛です!」とおっしゃられるアン王女は、キングジコチューとしてではなく父に訴えかけたのであろう。そのお言葉に「むぅん」と唸るものの、返ってきた言葉は「我が名はキングジコチュー!この世の全てを破壊するのだ!」であった。国王は完全にジャネジーに支配され、最愛の娘の言葉も届くことがなかった。
 もはや完全にジコチューの王キングジコチューと化してしまった父に、やむなしとアン王女はミラクルドラゴングレイヴの力で彼を石化し、7話の回想であった通り、キュアソードと共に異世界への鏡へ逃れるも、一人残ってソードを先行させる。
 ベールに追いつかれた王女さま。ベールは「ひとつ聞くが」と疑問を投げかける。何故キングジコチューにとどめを刺さなかったのかと。三種の神器ミラクルドラゴングレイヴの力ならば、完全に消し去ることも出来たはず。しかし王女さまはその問いに答えない。ベールは続けて言う。「そうか。父親だから消せなかったんだな?自分勝手なヤツめ!」その言葉に王女さまはハッとし動揺する。さらにベールは続ける。「国民を守るべき王族が、国民を犠牲にして肉親を守るとは……さすが親子、揃いも揃って最悪で最高のジコチューだ!」
 即座に「違う!」と反論する王女さま。確かにキングジコチューを消し去らなかったのは父思う故であるが、王女さまが国民を思っていなかったわけでもない。だが図星を突かれた格好になっているのも事実である。王女さまとてヒトの子、王族として国民を思う気持ちと娘の父を思う気持ちを同時に決着をつけることなど出来ないのだ。
 王女さまは自分のプシュケーが黒く染まりつつあるのを知り、このままでは自分もジコチューになってしまうと自らプシュケーを取り出すと、自らの手でふたつに割ってしまった。父から受け取った愛、世界中の笑顔を守る愛。自分の中の相反する心をふたつに分かったのだ。愛とジコチューは表裏一体、そのどちらを選べば良いのか答えを出すことが出来ない王女は、そのふたつのプシュケーから生まれし者の戦いにこの世界の行く末を託した。
 眩い光を放って飛んで行く分たれたプシュケーは、ひとつはキングジコチューの元へ辿り着きレジーナに、もうひとつは人間界へと辿り着き円亜久里として転生した。光と闇であるふたつの心は善と悪ではなく、どちらも「愛」だったのだ。そしてプシュケーが失われた王女さまの御身はタマゴとなって人間界へと辿り着いた、つまりアイちゃんである。
 これがトランプ王国を巡る戦いの真相である。

 さて、長々とあらすじってしまいましたが、これを理解してないと話が進まないので致し方ない。まず意外であったのは、上記の通り、亜久里とレジーナが善と悪ではなく、どちらも愛であったことだろう。
 言われて見れば、あぁなるほどと言った感じではあって、要は個人々々に対する愛なのか、全体へ奉仕する愛なのかということで、どちらが良くて悪いと言うわけではない。おもしろいのは麗しのアン王女が愛とジコチューは表裏一体としたことだ。人が善と悪の混沌であるのと同じように、その愛も見方を変えれば自己中となってしまうのだ。
 王女がキングジコチューと消し去らなかったのは父を思う故の愛だし、先頭に立って戦ったのだから国民を思う故である。これはどうしたって結論の出ることではないだろう。どちらを選んだとしても、きっと王女さまの心は傷ついたであろう。それは亜久里とレジーナも同様である。
 この過去話後、レジーナの瞳は赤から青へと変わり、衣装も紫だった部分が赤へと戻って、22話以前のレジーナへと戻ったのだが、彼女は涙して、父は世界を滅ぼしてまで娘である自分を救おうとしてくれた、世界よりも大きな愛を与えてくれた父を捨てられるわけがなく、最後までキングジコチューと共に戦うとする。
 ここから察するに、というか、上記過去話を見て分かる通り、レジーナには全体へ奉仕する愛が存在していないのだ。また同様に亜久里には個の感情の為に全体を蔑ろにすることを絶対に許さない、全体への奉仕者なのだ。なるほど亜久里がエルちゃんとあまり関わらなかったのも頷ける。レジーナはその命の性質から個に対する愛に邁進し、対して亜久里は性質上、世界の調和を最優先し、個の感情で世界を破滅へと導くことを決して許さない。
 先述した通り、これはどうしたって結論が出ない。もし自分が国王だったら、アン王女さまであったなら、王としての使命を全うし、肉親殺しの罪を一生背負っただろうと思うのは、きっと自分に子供がいないからであろう。だがこのアニメをメインターゲットの娘さんと一緒に見ている親御さんなら、自分も同じ立場になったなら国王と同じことをすると思う方もいらっしゃるだろう。何せどちらも愛なのだ、どちらかを切り捨てても良いものだろうか。プリキュアであるマナたちが結論づけられるものなのか気にさせてくれるではないか。
 だが割と答えは見えていて、真相を知ったマナは、だったらなおさらふたりを戦わせるわけにはいかない、どうしたらいいかみんなで考えようとするのだ。話はそこから上記したレジーナの所へいって、袂を分かつこととなってしまうわけだが、要するにマナはどちらかを選ぶのはおかしいとしたのだ。きっと方法はあるはずだと。
 まぁ考えてみれは単純な話で、レジーナも、亜久里も、国王も消さない方法はただひとつ。一万年前のプリキュアが封印したとされる闇を浄化すれば良い。そうすれば全てが丸く収まるではないか。ただひとつの問題を残してですが……。
 その問題は以下のコーナーに譲るとして、真相を語るだけのお話で、予告で割と見せちゃっていたので驚きの新事実ということもなかったのですが、設定的には綺麗に回収して、最終目標も見えたし、後は残り3回で綺麗に締めるだけなので、尺的にもけっこうな余裕があると見ていいことを考えると、シリーズ構成は上手く考えられていると言って良いのではないだろうか。
 元に戻ったレジーナが、むしろ真相を知り元に戻ったが故にキングジコチューに付くのは彼女の性質上むしろ自然で、消し去ってはいけない存在であることを示し、誰の命も消さない最終目標を明確にしているし、良く出来た話であったと言える。

今週の我が麗しのマリー・アンジュ王女さま
 今週のマナ大好き六花さんはお休みです。ほぼ過去話だし。
 さて、驚きの新事実はなかったと述べましたが、上記したひとつの問題もそれに関わってくるのです。冒頭に書きましたが、割とサラッとダビィが「もう王女さまが元の姿に戻ることはないビィ」とか言うんですよ。って、ええ~っ!つまり王女さまはご復活遊ばれないというではないか!
 まぁ元々ひとつだったレジーナと亜久里は転生という形で命を得ましたし、御身はアイちゃんとして転生していますからさもありなん。その三つをひとつに掛け合わせて復活!なーんてことはないのですよ。女神転生の三神合体かってぇ話なわけですな。最終的に闇を浄化して、国王的にはひとり娘が三姉妹になりました、的な落とし所なんじゃないかなと思っているんですが、はてさて。
 先のことはともかく、今回の王女さま。先述した件で真琴は、それだけの決意を持って王女さまが決断されたのだと一筋の涙を流すのだが、なるほど。王女さまのお心が知れるというものである。
 ダビィが王女さまのご復活がないと言うまでは、どっちも選べないで結論を先延ばし的な優柔不断さを「それはどうなのかな?」と思ってしまっていたのですが、ご復活されないとなれば、王女さまはそれを分かってしたということとなる。
 つまり、自分という存在がなくなると分かって、どちらの愛も消させないとしたのだ。父を思う個に対しての愛も、人々の笑顔を守る奉仕者としての愛も、どちらも崇高であり、神でもないヒトの子である自分がどちらかを消し去ってしまうことがないよう、御身を犠牲にしてふたつの愛を守ったのだ。そして間際に王女さまは、このような形で過酷な運命を背負わせてしまった自分の不甲斐なさを悔いる。後にふたつに別れたプシュケーが転生し、争うこととなってどっちに転ぶか分からない。今、結論を出せなかった自分を悔いたのだ。しかしどちらも愛なのだから、選べないのが人間というものだ。むしろ、どちらかが消えてしまわないようにと愛の為に自分の存在を投げ打ったのだから、王女さまの深い愛と決意が知れるというものである。
 王女さまはもういないが、いなくなったわけでもない。ピースは揃っているが、形が変わってしまって交わることはない。自分ならきっとこんなことは出来ないだろうと思うと、やはり私の中で、マリー・アンジュ王女さまは最も敬愛すべき存在なのである。
 が……あまりにも惜しいお方だよなぁ。この物語のメインキャラクターで、唯一存在がなくなってしまわれた方になってしまいましたし、EDのキャストに今だ名前が載らないのもどうなんだ。まぁそれは成長したアイちゃんとして、最後に出るのかもしれませんが。はてさて。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「キュアソードさん」でした。
 ついに後番組ハピネスチャージの番宣も始まりまして、このドキドキ!プリキュアも終わってしまうんだなぁと寂しさを感じずにはいられません。


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