(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

花咲くいろは 第13話 四十万の女 ~傷心MIX~

2011年07月25日 | 視聴済アニメごった煮
うわぁ、やっぱイヤな女(笑)。

 そんな今回のお話は…
 母親を車に乗せ戻ってきた緒花たち。
 皐月は着くなり、浴衣のデザインやお茶菓子、お風呂の時間について、いろいろと指摘する。
 菜子はそんな彼女を素敵と思い、小さい頃から姉にいじめられてきた縁は威圧的なオーラにひるみ、次郎丸は皐月の艶めかしく白いうなじにやられていた。
 一方、スイと緒花は皐月と距離を取っていたのだが……。
 仕事を通してスイ、皐月、緒花それぞれの気持ちが交錯。四十万の女たちの物語に新たな1ページが加わる。
 以上公式のあらすじ。

 お話は、皐月が喜翆荘に一泊して帰って行くまでの話だが、実家に泊まりにきた客と、身内をお客とする女将と仲居という四十万家と喜翆荘が織り交ぜになった不思議な感じを醸し出している。
 最初は難客「皐月」を喜翆荘がどう乗り切るかというふうな体であるのだが、次第に四十万家の女の話へといつの間にか移行している上手さが光る。
 個人的にはやはりスイが見ていて興味深く、いつもドーンとかめている女将が、見てくれこそ変わらないが心中いろんな意味で穏やかではない様子がおもしろい。
 まずのっけから、「あのお客を見たらね、顔を左右からはったおしたくなるだろうよ」と随分苛立っているご様子。それを皐月が分かって茶化すんだから質悪いが(笑)、そこは実の娘、そんな挑発に乗らないスイの方が一枚上手だ。
 部屋に案内してからは、外で落ち着かない様子の縁はまぁそうだろうというものだが、皐月のアドバイスを聞こうとする彼をひっぱたいて帰って行くスイも、なんだかんだで気になって見に来たんでしょうな。そこで皐月のアドバイスの話を耳にし、バカバカしくなって縁をひっぱたいて帰って行く。あまり表に出てこないスイの心情が垣間見れる。
 その後の全体会議(?)で、川尻崇子を呼んだという情けなーい縁に本気の往復ビンタを喰らわし、「こんな時にまで人様に頼って!これは喜翆荘だけじゃない、四十万の問題」と言った所で、そんな自分の感情の発露と言葉に自らはっとする。
 女将として私事を切り離そうと思っていた。でも違っていた。実の娘でも客は客、一見さんであって一見さんでないその客は、血のつながりがあるからこそスイと緒花で出来ることがある。途中で差し込まれる昔のエピソードと共に四十万の女達の繋がりを感じさせる。
 これまであまり緒花とスイの間で血縁関係を感じさせるシーンはなかったが、対皐月を考えるふたりの間には間違いなくそれがある。喜翆荘の中で脈々と受け継がれて行く四十万の血。古い旅館、喜翆荘が見守ってきたものの中のひとつを見ている感じが良いですな。
 それが如実の表れているのがその後の四十万の女達の飲み会だ。四十万の血筋は恋より仕事。男に一度や二度フラれたくらいじゃ諦めない。そんな話が出来るのは、ここ、喜翆荘だからなのだろう。なにせ四十万の原点なのだから。

 お話としては、当然緒花の事も語っていて、前回だかにも書いたが、今回から緒花は東京からやってきた人ではなく、自分が湯乃鷺の喜翆荘の人なのだと自覚する。緒花の「いつも」は東京ではなくもうここ喜翆荘なのだ。
 ここまでの前半13話は、東京からやってきた人緒花が、湯乃鷺に来て色々あって喜翆荘の人になりました。という話だったような気がします。
 人間的にも随分と成長した彼女が、これからの1クール、この湯乃鷺でどうなっていくのか楽しみです。


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