(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ドキドキ!プリキュア 第33話 ありすパパ登場!四葉家おとまり会! 

2013年09月23日 | ドキドキ!プリキュア
やっとありすが話に恵まれたな。

 そんな今回のお話は…
 今夜は、ありすのお家でお泊まり会。すぐに寝ちゃうなんて、もったいない!好きな男の子の名前を言いあう、“告白タイム”で盛り上がっちゃおう!
 …と、その時、突然“スバババ!!”という大きな音が聞こえてきた。ありすのパパが帰ってきたの!
 世界中を自分専用のジェット機で飛びまわって、お仕事してるんだって。
 ありすのパパは、みんなにニッコリ挨拶をして、またお仕事へ戻っていったわ。ありすは、そんな大忙しのパパのお仕事を手伝っているんだって。
 「世界中の人たちの笑顔が見られるから、楽しい!」と言うありす。そう思えるようになったのは、マナと六花のおかげなんだって。
 6才の頃まで、体が弱くて、お家の庭から外へ出たことがなかったありす。そんなありすを外へ連れ出したのが、マナと六花。
 ありすは、二人に出会って、お花畑、海、川…たくさんステキな外の世界を知ることができたの。
 でも、ある日、ありすとマナたちがもう会えなくなるかもしれない出来事が起こるの…わたしたち、せっかく友達になったのに!
 ねえ、ありすはどうしたい…!?よ~し!こうなったらやるしかない!でも、上手くいくかな…!?
 以上公式のあらすじ。どーでもいーけど、劇中に出てくるのはジェット機じゃなくてヘリコプターです。

 お話はこれまで語られることのなかった四葉家をちょっと紹介すると共に、ありすとマナ・六花さんとの出会い、そして庶民とはかなりかけ離れた大金持ちのありすが、今どうしてマナたちと行動共にしているかを描いている。戦闘でのアクションも、久々にアクションらしいアクションをしていて、気持ちの良いお話になっておりました。

 さて、今回はありすのうちでお泊まり会をしていると、不意にありすパパが帰ってきて~という所から始まり、これまで存在の欠片もなかった(笑)ありすパパは世界中に支社を持つ四葉財閥の社長で、ありすはその手伝いをすることが多いことが語られ、そんな父の仕事の手伝いをするのは大変ではないのかと心配する真琴に、ありすは夢の為だから楽しいと言う。彼女は世界中の人を笑顔にするのが夢なのだと言い、そう思うようになったのはマナのおかげだとして出会った頃のことを語り出す。そう、今回は回想メインなのだが、一般的に考えて接点のない大金持ちのありすと庶民のマナと六花がどうして今こんなにも仲が良いのかが語られるわけだが、紹介される設定と共に、彼女らの、特にはありすの心情を上手く表していてとても興味深かった。

 ありすとマナ・六花の幼い頃は、これまで4話の回想でしか語られることがなかったので、出会いは一緒の小学校に通っていた頃かと思っていたのだが、今回で6歳の頃であることが判明した。その頃のありすは身体が弱く、ありすパパから外に出ないように言われ、いつもひとり庭で遊んでいたのであった。
 ひらひらと飛ぶ蝶を見つけて追いかけるありすがつまづくと、下敷きになって助ける者がいた。マナである。同じ蝶を採集しようと追いかけ、四葉家の敷地に勝手に入り込んだのだ。家で見たことのない同年代の娘を不思議に思うありすを制止し、マナは空に指を指して蝶を止まらせる。そして蝶々は好きかと問うと、ありすは「はい」と答えるものの、その顔に笑顔はなく、どこか覇気がない。
 この蝶。ちょっと印象的な見せ方である。というのも、出会いのきっかけであることもさることながら、この蝶を追ったありすが何を思っていたかを感じられるのだ。
 その後、ちゃんと敷地の外で待っている六花の呼びかけによって蝶は飛んでいってしまい、採集のために敷地に入ったことが分かると、ありすは採集を邪魔したことをごめんなさいと謝るが、マナはこれでよかったのだと飛んで行く蝶を見上げ、ありすもまた見上げるが、やはりその顔に笑顔はなく、曇った表情を見せるのだ。
 四葉財閥の社長の娘であるありす。蝶よ花よと育てられ、身体が弱いこともあって父から外に出ることを禁じられ、一緒に遊ぶ友達ひとりいない。いや、外に出られない以上、友達を作ることも出来ないのだ。ありすは大空を舞う蝶を見て自由を感じたのではなかろうか、そして広大な敷地とは言え、そこから出ることが出来ない自分を比較したのではなかろうか。何かに捕われて手足を伸ばせないありすを感じられる。
 それを感じ取ったのか、マナがもっと蝶々がたくさん居る所を知っているが一緒に行かないかと誘うと、ありすは躊躇を見せる。世界中にに支社を持つ四葉財閥のトップという大きな存在の父から外に出ることを禁じられているのであるから当然である。しかしありすは「行ってみたいです」と答える。そう言う彼女の顔は笑顔でもなく固く決意した表情でもないので、ただ単純に一体どんな場所なのかの興味であったのであろうが、なによりありすは家の敷地の外に、どんな世界が広がっているのかを知りたかったのだ。
 ありすの意志を聞き、マナは喜んでありすを外へと連れ出す。しかしそこは子供の浅知恵、出て行く所をメイドさんに見られていたのだが、ありすの執事セバスチャンがそれを黙認するように言うのであった。いつだったかのお話のように、この頃のありすは彼にも守られているのであった。
 ありすたちが向った先は、たくさんの蝶が舞う一面のお花畑であった。その光景に目を輝かせありすは笑顔で駆けて行き、勢い余って転んでしまっても、心配するマナと六花をよそに彼女は笑顔で笑うのだ。この回想でありすが初めて見せる満面の笑みである。彼女がどれだけ目の前の光景に感動し、自由に駆けることに喜びを感じたことが分かろうというものである。
 マナと六花はありすと一緒に寝そべって、本当はありすのことを知っていたと明かす。「門の外から時々見てたの。でも、ずっとお庭から出て来ないから……」と言うマナと六花。大きな屋敷の門から見える同じ年頃の女の子。その子はずっと庭から出て来ない。ふたりはありすのことを気にかけていたのだ。つまり蝶は口実だったのである。
 それを聞いてありすは身の上を語る。身体が弱く父から外に出てはいけないと言われているのだと。マズいことをしてしまったのではとするマナと六花であったが、ありすはこんなに楽しい思いをしたのは初めてだからいいのだ言うが、身体の弱いありすは咳き込んでしまう。心配するふたりに「平気です。このくらい」と言い、ありすはそれよりも、もっと他の場所に行ってみたいとする。家であったならば、ちょっと咳でも大事を取ってベットに寝かせられ、行きたくとも行けない所であろう。しかしちょっとつらいくらいでも、ありすは自分の知らない、行ったことのない世界を見て、知って、遊びたいのだ。
 そんなありすに「よし!行っちゃおう!」とするマナと六花はここで初めて名前を名乗り笑顔を向ける。そんなふたりにありすは感動に打ち震えたような表情を見せ、自らも名乗る。家から外に出られず、友達ひとりいなかったありすの初めての自己紹介である。ありすは初めて「友達」を得た。彼女がどれほど嬉しかったかは想像に難くない。

 それからありすが度々家を抜け出し、マナと六花と一緒に外で遊ぶようになったことが、たくさんの一枚絵と共に語られる。まぁ、一枚絵なのはそれらイベントをいちいちアニメーションにしていては、手間もかかるし尺もないからなわけだが、けっこうな枚数で三人が山で、川で、浜辺で、土手で、ザリガニ釣りして、駄菓子屋で、大きな木に登って、その木にロープを吊るして作ったブランコで遊ぶ様子が描かれる。時間の経過と共に彼女らがたくさんの場所に赴き、たくさんの想い出を作ったことがありありと感じられる。
 そして最後に竹林の秘密基地のことが語られる。雨が降ってきてマナと六花が作っていた秘密基地にやってくるのだが、三人の頭の上に水滴が落ちてくる。そう、まだ未完成なのだ。そこでマナは三人で完成させようと言い出し、ありすもお手伝いすると喜んで言う。マナと六花は約束だよと小指を出してありすと三人で指切りをし、その日はラワンブキ(だったっけ?あれって)を傘代わりにして帰るのだが、その日ありすは熱を出して寝込んでしまう。
 そこへありすパパが帰ってくる。おそらくはありすの容態を心配して帰ってきたのだろう。身体の弱いありすを想ってこんなことのないようにとしてきたはずであったからだ。どうしてこんなことにと問う父に、ありすは「実は……」とことのあらましを話してしまう。世界中の支社を束ねる四葉財閥のトップであり、家長である父にありすは逆らえないのだ。
 後日。四葉家の門の外ではマナと六花が最近ありすの姿が見えないことを心配していた。そこへセバスチャンがやってきて、ありすが外国へ引っ越すことになったことを伝えられる。それも今日間もなく出立するという。
 別れを言うことも敵わずひとり部屋で涙を流すありす。しかしセバスチャンがマナと六花を招き入れ、ふたりはありすの元へとやってきた。突然の引っ越しに、どうしてこんなことにと問うふたりに、ありすは父の言いつけを守らなかったからと答え、本当に行ってしまうのかと問えば、それが私の為だって……と答える。秘密基地は作らないのかと問えば、作りたいけど、父に逆らうわけには……と答える。俯いて質問に答えるありすにマナは「ありす。ありすはどうしたいの?」問う。
 上記を見て分かる通り、ありす答えに彼女の意志は介在しない。マナにはこの突然の引っ越しにありすがどう思っているかが分からないのだ。だからありすに問うのだ、どうしたいのかを。
 ありすが答える前に扉がノックされる。父が迎えに来たのだ。するとマナは少し怒ったような表情をして扉にロックしてしまう。他人の家のことに介入してしまっているマナであるのだが、この彼女の行動は合点がいく。マナはありすの声を聞きたいのだ。ありすがどうしたいかを聞きたいのだ。これ以上邪魔させたくないと思っての行動なのであろう。
 ありすはここで決断を迫られることとなった。四葉財閥のトップであり家長である父には逆らえない、しかし彼女は思い出す。初めて友達を得た場所を、外の世界へと連れ出してくれた人たちを、交わした約束を。ありすはここに居たい、マナと六花と一緒にいたいと自分の意志を涙ながらに口にした。
 彼女の言葉にマナは笑顔を見せて手を取る。これまで見てきたように「相田マナ」という人間は、相手の気持ちが分かれば、それを助けることに一点の曇りはない。セバスチャンが部屋の外で時間稼ぎをしている間に、彼から貰ったタブレット式端末で六花が屋敷の構造を把握し、マナは言う「ありす。行こう!外へ!」。ありすは嬉しそうに「はいっ!」と答えるのであった。
 ちなみにここまでがAパート。長いとか言わないっ(笑)。

 Bパートからは、まずは四葉邸からの脱出になるのだが、割としっとり目なAパートとちがい、脱出劇はけっこうドタバタ感があって楽しい。
 四葉邸には隠し通路や侵入者防止の仕掛けがたくさんあって、それらを利用して脱出劇を演じることとなるわけだが、ここはそれまであまりいい所のなかった六花さんが活躍してくれる。隠し通路で先導し、追ってくるメイドや執事を仕掛けによって撃退していって屋敷からの脱出を目指す。これはありす目線で見てみるとなかなか興味深い。
 ありすの為に100人単位の使用人のいる四葉邸からの大脱出をマナが試み、六花は追従しその頭脳でマナの想いをカタチにしフォローして行く。ありすはそのふたりの後ろをただついて行くのみである。この頃のありすには、ふたりが随分と頼りがいのある大きな存在のように見えたのではなかろうか。また、マナと六花のふたりを、いつぞやにキュアソードさんこと真琴が最高のパートナーだと言ったように、そのように感じられたのではないだろうか。マナの行動力に六花の頭脳とフォロー。ありすもふたりの関係の中に入りたいと思うのも自然であろう。
 そう考えると今のありすが色々な情報を手にしているのも、ふたりが自分の知らないことを話しているのを見て、情報収集していったのが高じた結果であると考えられるし、習い事の数々、特には一旦止めてしまった武道なんかは、身体を強くするのと共に、せめて自分の身は自分で守れるようにということからなのかもしれない。ともあれ、ありすにとってマナと六花のふたりは随分と輝いていて憧れの存在であったのかもしれない。
 話を戻して、何とか四葉邸からの脱出に成功し、後は前庭を駆け抜け門から出るのみであるが、ありすパパに発見され追いかけられることとなる。
 ごめんなさい!と謝りつつも逃げるありすたち。当然追いかけるありすパパであるが、ありすには追いつけないのだ。大金持ちのおじさんらしくスマートとはいえない体型ではあるし、なによりその立場からあまり走ることもそうそうないだろう。それでも、身体の弱い庇護していた子供のありすを捕まえることは出来ると思っていた。しかし今のありすに追いつけない。父は知らなかったのだ、ありすがあんなにも走れるようになっていたことを。
 もうすぐ門という所であったが、門前のセリ(?)から多数の使用人が現れ、後ろからも父と使用人が続々と集まってくる。マナたちの大脱出は失敗に終わったのだ。
 ありすパパはありすに近づき、いつの間にかこんなに元気になっていて驚いたと言う。ありすはマナと六花にたくさん元気を貰ったのだと返した。彼女らと共に外で遊ぶうちに自然と体力がついたのだ。そしてありすパパが「この子たちが好きかい?」と問うと、ありすは「はい」と答えてふたりの手を握り、毅然とした表情で「わたし、ここに居たいです。マナちゃんと、六花ちゃんと、一緒にいたいです」と自分の意志を示すのであった。
 ひとりぼっちだったありすは、外に出て、自分のしたいことは自分で決めて、共に歩んでくれる友達を得た。今のありすにはマナと、六花と離ればなれになることは、父に言われたからといっても受け入れることが出来ないのだ。そんなありすにありすパパは、彼女が初めて自分に逆らい意見したこと驚きつつも嬉しく思っていることをいい、マナと六花に「これからもありすを頼むよ」と引っ越しを取り消すのであった。
 ありすパパはありすの成長を見たのだ。その成長を促したのは、他ならぬマナと六花であった。自分の庇護は間違いであったことに気付かされたのだ。それに気付いたありすパパはさすが四葉財閥のトップ、即断即決であった。
 ありすパパはそれにしても~とマナにどうしてありすの為にこうまでするのかと問うと、マナは友達が困っていたら力になりたいと思うのが普通と言って続けて、「それに……」と言った所で回想が終わる。この後は都合良くマーモがありすパパのヘリを襲って戦闘となる。

 戦闘は先に述べた通り、アクションらしいアクションがとてもカッコいいので是非見てもらいたいのと、番組的にはロゼッタが販促玩具にて固有バンク技を出すことが分かればいい。お話的には回想の最後のマナの台詞の続きからのありすの想いが重要である。
 「それに」に続く台詞は「誰かが喜ぶ顔を見ると、こっちまで嬉しくなるから」であるが、その言葉にありすは目を輝かせる。時々門の外から見える女の子はいつもひとりぼっちで外に出られず暗い顔をしていたのだ。そんな関係の無い名も知らぬ者だった自分を笑顔にする為に、今、こうまでしてくれる。ありすがこの時どれほど嬉しく、また心が揺れ動いたかは容易に想像できる。戦闘中のありすが言うように、こんな人間になりたい、マナのようでありたいと強く思った。ありすにとってマナとの出会いは人生の転機であったのだ。
 回想に入る前に、夢は世界中の人を笑顔にしたいと語っていたありす。マナが前回で大貝第一中学に愛を振りまき気持ちを伝播させていたのと同様に、ありすは生まれにより持つ力でマナに出来ないこと、マナが行けないような所でマナがするようなことをする、自分が知った喜びを世界中の人たちに味わってもらいたいと実践しているのだ。

 事後、ありすパパはこれまで話に出なかったありすの母とオペラ座で会ったと言う。ありすママは有名なオペラ歌手なのだそうです。そしてありすに助けてもらったキュアロゼッタに伝言を頼む。「笑顔を守るのも良いが、あまり危険な真似はしないように、とね」どうやらありすパパはロゼッタの正体に気付いたようです。そこは親子故にだろう。しかし昔と違い止めさせようとはしないのだ。仕事をある程度彼女に任せるように、信頼し見守っている。もうありすは父の庇護を必要としないのだ。最後は幼い頃の三人の約束が果たされたことが分かる写真を紹介して終わる。
 先にも述べましたが、おそらくは世界有数の大金持ちである四葉財閥の娘四葉ありすが、今どうしてマナたちとこんなにも仲が良いのか、十二分に納得出来るお話であると共に、ありすの心情はもちろん、マナや六花、そしてありすパパがどう思ったかがよく表れていて説得力としており、良く出来たお話だったと思います。

今週のマナ大好き六花さん
 本文が長くなったので一点だけ。マナの最後の台詞の時の六花さん。
 ありすがなんて言うのかな?みたいな顔をしているのに対して、六花さんはマナが何を言うか分かっているような顔をしているんですよね。
 もうこの頃からけっこうな関係の深さが窺え、いつも一緒にいることが窺えて微笑ましい。しかしそう考えると六花さんが引っ越してきたのはいつ頃なんですかねぇ。幼稚園くらいの頃かしら?
 あっ、もう一点大事なことが!ありすを外に連れ出してからの一枚絵。ザリガニはちょっと引いていた六花さんですが、やっぱりカエルには興味津々でしたね。
 六花さんのカエル好きは一体いつからなのか。それも知りたい(笑)。

今週のまたみてね
 今回のまたみてね「キュアダイヤモンドさん」でした。


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