(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ビビットレッド・オペレーション 第三話「本当の強さ」

2013年01月28日 | 視聴済アニメごった煮
駆け足すぎだろ。

 そんな今回のお話は…
 ブルーアイランドの学校に転校することになったあかね、あおい、もも。その初日に遅刻しそうになったあかねは、パレットスーツに変身して登校しようとする。
 だが、その姿を剣道部の主将・三枝わかばに目撃されてしまった!あかねを曲者と勘違いしたわかばは、彼女を退治しようとするのだが、逆に軽くいなされてしまう。
 見知らぬ敵に負けてしまったショックから立ち直れないわかば。そして、その日の朝礼でやってきた転校生の姿が…!
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、転校することとなったあかねたちが、三人目のビビットグリーンこと(オレ命名)三枝わかばと出会い、なんやかんやあって友達になったと思ったら謎の敵アローンが出てきて変身して一緒にやっつけるってお話。なんか色々あっという間過ぎて「えぇ~?」と思わざるを得ない。
 まぁお話が勇気凛々直球勝負なのは、そういうモノとして納得することにしたので展開的にはまぁいいのだけど、これは一話に収めて良かったのかどうかは疑問だ。
 というのも、遅刻しそうになって変身して登校したあかねが、その姿をわかばに見られて曲者と勘違いされ襲撃されるが、変身しているが故にあっさり彼女をあしらってしまったため、再度勝負せよと転校初日から追いかけられ、翌日、わかばから果たし状をもらったため勝負しにいったらなんか意気投合しちゃって、そこにアローンが現れて、私もみんなを守りたいとか言い出すわかばに、あっさり変身アイテムが出ちゃうんだぜ。(体のいいあらすじを書いてみました/笑)
 いやいや待てよ。キャッチコピー的に「友情が世界を救う」んだろ?たった二日で数年来の親友あおいと同等の繋がりをわかばは得たというのか?無理あるだろ。ってゆーか、そうだとしても、とてもそのようには「見えない」のは如何なモノか。
 尺的なこともあろうから「たった二日」は目を瞑っても良い。だが、それならそれで、その短い時間の間にあかねとわかばがお互いを感じ入り、「ああ、コイツとは一生仲良くやっていけそうだ」と思うようなことがなければ納得できないよ。
 まぁあかねの妹ももが、わかばをお姉ちゃんみたいと評したことや、浜辺での勝負をみるに、おそらくは「似た者同士」的な所からくる親近感からの繋がりであったのだろうとは思いはする。でもやっぱりたったそれだけで、なんだかよく分からないミサイルすら効かない敵と対抗できる変身アイテムが、あかねからポッと出てくるのはどうも納得がいかない。なんなら、あかねとちょっと仲良くなれば変身アイテム出してもらえそうだもの。
 なんだかよく分からない未曾有の敵に唯一対抗でき得る変身アイテムだからこそ、あかねとの繋がりってのはむしろ戦闘よりも大事だったりするのではないでしょうか。下手打てば死んじゃうかもしれないことをするわけですから、一緒に戦うってことは「コイツなら命預けれる」ってくらいの信頼関係を構築し、初めて参戦できるものではないだろうか。
 上記しましたけど、死ぬかもしれないわけですよ。まぁ死なないとしても大怪我するかもしれないし、その後一生病院で暮らすことになるかもしれないじゃないですか。そんなことに友達を巻き込みたくないって思うのがそもそも普通。でも、そうだとしても、あかねの力になりたい、みんなを守りたいっていう気持ちがあり、あかねはそのリスクを承知の上で「コイツと一緒ならこの困難をきっと乗り越えれる」と決意して初めて変身アイテムが出る、くらいのテンションが欲しい。
 その為には、二人の気持ちが盛り上がってく様子を描かねばならない。せっかくわかばが道場の跡取り(だったっけ?)で、学校で敵無しの彼女が変身したあかねに負けてしまって「強いってどういうことなんだろう?」となったんだから(というか、サブタイにもなっているわけだから)、あかねを通してそういうことが分かっていくシークエンスであったり、そこからあかねの人となりをわかばが見て、最初敵意だったわかばのあかねに対する気持ちが変化していくシークエンス、そしてわかばにつきまとわれながらも、その真っ直ぐであるが故に純真な心をあかねが段々と読み取っていくシークエンスを描き、見ていてなんやかんやあってこのふたりは随分とお互いを知り得たなぁと思わせて初めて変身することが出来ることに高揚感が出るものだと思う。
 そういったキャラクター同士の理解度を見せてくれないこともあり、ちゃっちゃとこの辺の話は進めてしまいましょーかくらいのアッサリさと駆け足感なので、正直、ビビットグリーンはホントにわかばで良いのかな?と思ってしまったよ(笑)。
 むしろ今回は戦闘までいかなくて、あかねとわかばが変身に至るまでに、どんな道程をたどるのかをじっくり描いた方が良かったような気がするな。所詮謎の敵なんて、最後は倒しちゃえばいーわけだし(笑)。
 ついでに言えば、あおいを放ったらかしにしすぎ。最終的に4人でチームなんだろ?だったら「あかねとわかば」という中で、あおいはそのふたりの間を上手く取り持つ一助なりをして絡んでこなければ、事後に「これでわかばちゃんも仲間だね!」になんねーだろ!と思わざるを得ない。だってわかば的には今回あおいとなんもしてないもん。仲間云々以前の問題だよなーと思ってしまう。あかねと仲良くなってればいーんか?それで友情は世界を救うんか?……何か違うような気がするのはきっとオレだけではないと信じたい。

 常々ここで、フィクションはどんなウソついても良いけど納得させられなければダメ!と言っているわけですが、上記した「わかば仲間になる」もご一読戴いたように十分に納得できないのでなんともなんですが、それに拍車をかけたのが戦闘ですよ。こんな駆け足ならホントない方がマシだったように思う。というのも、わかばが私もみんなを守りたいから一緒に戦いたいとか言って変身アイテムが出るのですが……「みんな」ってダレよ?
 戦闘シーンで出てきたのってあかね・あおい・わかば・もも・じじいだけじゃん。あかねとあおいは変身しているので、その台詞を言うわかばを除けばももとじじいだけです。それで「みんなを守りたい」?ピンとこないよなぁ。
 なんだかよく分からない謎の巨大な敵アローンが現れ、あまつさえ戦艦を一撃で吹っ飛ばす程の威力のある砲撃を乱射しているというのに、すぐ側の学校に被害が出ることもなければ、学校にいるその他大勢の方々が逃げ惑うこともなく、それで「みんなを守りたい」?むしろこれでピンとくるヤツの顔を見てみたいわ。
 せめて、せめて納得させてくれよ。真っ直ぐでそれ故純真でちょっとおでこを打ったももを抱きかかえて保健室へ連れて行くような優しいわかばなんだろ?だったら謎の敵アローンの攻撃で逃げ惑う学校の方々を見せて、わかばがその性格故にこの状況をなんとかしたい、「みんな」を守れる「本当の強さ」が欲しいと願い、死ぬかもしれない戦いに身を投じる決意を見せて、あかねたちと行動を共にすることとなることを納得させてくれよー。
 なんかいろんなことが中途半端過ぎるのと随分な駆け足感で、今回はずぇんずぇん納得できんかったよ……。

 最後にどーでもいーけど、あの学校の「ブルマが制服」ってなんなんだ(笑)。なんつー学校だとか思ったら「国立」だってよ。ほほう、国は思春期真っ盛りの少女に学校では下手すれば半ケツ見えるようなブルマを常時履いておけって言ってんのか。このアニメの日本国の偉いさん方は頭トチ狂ってんなぁ。
 「こんな学校ってどうなの?」と思って学校生活の部分が普通に見れないよ……。こーゆーところも納得いかないんだよなーもうっ。(まぁケツを描きたいんだってことは十二分に理解しましたが)


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