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a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

諫早市立長田小学校

2011-03-11 00:05:24 | 旅公演
2011年3月9日―10日

諫早市立長田小学校
移動30分。
近いなぁ、と思いつつ、
もう一度仕込み。
これが最後のこの芝居の仕込みかぁ、
などと感傷に浸る暇もなく、
がらんとした体育館に荷降ろしを始める。


予定より早く着いてスタートしたので、
少し遅れてお手伝いの子どもたちがやってきた。
この子たちが、また働く。
おかげで、いつもより多く手伝ってもらい、
楽させていただきました。

暗幕のない小学校で、
多少不安だったのですが、
僕らの仕込みと並行して先生たちが大勢で仮設してくれた。
これが見事で、
こういう感じで子どもたちのために準備してくれる学校というのは、
公演がうまくいかないわけがない。
そう思うのだ。
子どもたちや、先生方の期待が高いのがわかるし、
僕らも、こういう学校での公演には、
何か期待をしてしまう。


客席は300を超えるくらい。
ちょうどよい空間。
ワークショップでは、3年生しかやれなかったので、
参加の部分は、不安といえば、不安。
しかし、しかし、なんのその。
この3年生が異常に元気。
先生出演もなかなかの俳優っぷりで、
しっとりとした舞台を、
空気を変えるように盛り上げてくれました。

僕としては、
1999年から足掛け12年公演してきた作品のラストということもあり、
何やら感慨深い部分と、
それでも気になる、ディテールの部分が、
今日はきちんとできてるだろうか、
と、いつもと変わらない気分と、
なんだかぐちゃぐちゃな感じ。

それでも、終わるんですね。

東京公演の千秋楽とは違う感慨。
でも、正直、
まだ実感はわかない。

そんな思いを抱えたまま、
長崎空港から帰京。
最後は、皿うどんで〆。

諫早市立喜々津東小学校

2011-03-10 08:07:33 | 旅公演
2011年3月8日―9日

諫早市立喜々津東小学校。
穏やかで陽気な校長先生、
実直そうだけど人懐っこい教頭先生、
かわいくて一生懸命な担当の先生と、
三拍子(笑)そろった学校、
というのは冗談ですが、
荷降ろしは5年生が手伝ってくれて、
学校全体からの期待を感じた。
こういう期待は、多いにしていただきたい。

体育館はテックスタイプで、
イントレを使っての仕込み。
お手伝いが多いと、照明仕込みに早めにかかれるのが利点。
おかげで、スムースに仕込みができて、助かりました。
今回の追加公演は、5ステージ。
分量的には島が入ってる分、ゆったりした日程ですが、
慣れた頃に旅が終わる、
という、何とも物足りない気分ではある。vc
とはいえ、
順調に仕込みが終わるのは良いことである。
翌日が午前開演なので、
全仕込み。
仕込み中に音楽室から、顔を出して歌の練習をしている子どもたち。
長閑で楽しい。

翌日、
朝から出演する先生のリハーサル。
何と、校長先生と教頭先生。
楽しみとなる。

開演すると、ものすごく濃いリアクション。
俳優同士の会話に反応し、
いちいち笑ったりするのが面白い。
良く芝居を見ているなぁ、と。

歌の参加、
先生たちの参加は大盛り上がり、
文化庁公演ならではだなぁと。
終演後に、とにかく拍手が大きく、
カーテンコールでの児童代表のあいさつも、
用意された原稿ではなく、
6年生の子が、
ピクニックのシーンが楽しそうで印象的だった、
と、自分なりの生の感想を話してくれて、
それもなんだが、感動的だった。


終演後に、
6年生が手伝ってくれて、
良く動く。
おかげでずいぶん助かりました。
お見送りも、校長先生以下、
先生方がたくさん出てきてくれて、
ちょっと気分の良いお別れとなりました。

さて、残すところ、あと1。

五島市立三井楽小学校

2011-03-08 23:40:42 | 旅公演
2011年3月6日―7日

五島市立三井楽小学校
前日のうちに五島に移動し、
それぞれ、福江の夜を過ごしたようです。
日曜日は翌日が午前開演なので、
全仕込み。
お弁当屋さんもないとのことで、
お昼は家庭科室をお借りして炊き出しをしました。
定番のカレーライスですが。


仕込みはいたって順調。
夜は近くの民宿で島の魚をいただき英気を養う。

前日の雨も上がり、
さわやかに開演?!
会場に入って来る子どもたち以上に、
先生方がびっくりしていたのが印象的。
開演前のリハーサルでも、
大きな声で歌う子どもたちの中で、
先生たちも無邪気に見えて、なんだかいいな、と思う。


打ち合わせで聞いていた、
「うたうべきとこ以外で歌っちゃうかも。
○年生と、○年生は……」
という言葉を、実は別の意味で楽しみにしてたりもしましたが、
そういうことはなかったけど、
何故か、ずっと、鼻歌が聞こえていたりと、
芝居を観ることと、
自分たちが参加することを、
存分に楽しんているようで、
観ているこっちも楽しい気分になりました。




最後は、バラシも手伝ってもらって、
子どもたちに熱烈に見送られて、
学校を後にしました。


たか

ちょっと時間があったので、
北端の高崎鼻へ。
「ヨハンナ口笛がふけるかい♪」という劇中ソングにある岬の鼻から見える風景。


風が強くて、
木が、斜めに生えている。


最後にフェリー乗り場で、五島牛五島うどん。
美味。

南阿蘇村立長陽西部小学校

2011-03-06 09:06:49 | 旅公演
2011年3月3日―3月4日

熊本県南阿蘇村立長陽西部小学校
阿蘇山のふもと、南側に位置する村の小学校。
大らかで、大自然に囲まれている風景そのものの、
無邪気な子供たちと、
大らかな、先生。
何事も、のんびりです。

学校に着くと、
荷降ろしを手伝い子どもたちが待っていてくれて、
元気に手伝ってくれました。
おかげであっという間に終わり、
子どもたちも、1日早く舞台に触れたようで、
喜んでいたのが、なんだか嬉しかった。

イントレ仕込みで、
結構小さい体育館ですが、
観劇数も、それほど多くないので、
コンパクトな小劇場の出来上がり。
前日の仕込み終わりには、雪が降っていて、
3月なのに、真冬並みの寒さで、
体育館で観るのが心配ではある。


さて、翌日。
雪はすっかりあがりましたが、
寒さはほとんどそのまま残りました。
普段はありえないのですが、
さすがに客席の暖房を炊いたままにして開演。
客席は、地域の人なども覗きに来て、
100人ちょい。

子どもたちが100人もいないと、
結構ワークショップから来ると顔を覚えちゃったりする。
おかげで、何というか、こちら側のモチベーションも上がったりするから不思議。
まぁ、不思議ってこともないけど。


バラシの最後まで、ほのぼのとした雰囲気の公演となりました。
残すところ、あと3公演です。

壱岐市立田河小学校

2011-03-02 18:33:59 | 旅公演
2011年3月1日-3月2日

長崎県壱岐市立田河小学校
これで見納め。
『おじいちゃんの口笛』最後の旅公演。
文化庁の追加公演に出ています。

こんなに短期間で、
4度も壱岐島を訪れるなんてことは、
もうないだろうなぁ、と思いながら、やってきました。
心配だった入口付近の坂を4tが無事に通れたので、
体育館条件も、まぁ、悪くなく、
少し天井が高いことと、
電源の容量が少し足りないこととくらい。

タイミングが悪く、霧雨が降る中での搬入。
足元が濡れていて、滑りやすく。
音響の笑みが滑って転ぶ。
痛そう……。


前日の仕込みは順調に進み、
夜は宿で、島の魚を堪能。
何人かで、
演出家の青井陽治さんが、
地元のアマチュア劇団を指導しているとのことで、
見学に行く。
壱岐国博物館のロビーを使ったパフォーマンス。
小学生から、結構な年配まで、
それぞれのレベルで一生懸命やっているのが印象的。
島にまつわる、伝説というか、
神様と、青年とお米の話。
こう言う機会でもなければ見れない風景。
出会いに感謝。

翌日も仕込みは順調で、予定通り午後開演。
昨日稽古をのぞかせていただいた、
青井さんもやってきてくれた。
観客は120弱。少し広い感じもあったけど、
真ん中にぐっと集中して、空気は良い具合。


芝居がはじまると、
無邪気に騒がしかった客席が、急に静かになった。
驚くことに、最後までこの集中力は途切れずに、
ずっと静かで、緊張感のある空間だった。
途中、校長先生登場のシーンも、
気付かなかった子も多く、
気付いた子も、笑っていいのか分からずに、
真剣な客席の雰囲気に圧倒されていた。
こう言うのも、また、おもしろい経験だった。


終演後に、
一生懸命5,6年生が手伝ってくれて、
バラシも早く終わりました。
ほんとならもう1泊したいところですが、
フェリーの兼ね合いと次の会場の条件で、
この日のうちに熊本へ。
野球部の少年たちに見送られ、
学校を後にしました。


その後、青井さんからメールで、
いままで見た学校公演とは違う、
とても高品質な公演だった、とのおほめの言葉をいただき、
うれしい限りでした。
こう言う出会いも、大切にしたい。

バタバタと出発しましたが、
劇団の旅が始まったなぁ、という実感と、
やはり、これはこれであわただしいな、という思いが交錯する初日でした。

熊本市立御幸小学校

2010-12-09 01:56:13 | 旅公演
12月7日―8日

このシリーズ最終公演にして、
最大の難関。
体育館の条件は悪くないのですが、
翌日が午前開演のため、
ほぼ全仕込。
つまり、
全仕込→公演→バラシ→全仕込、
と言うフルコース。
日程をひっくり返しておけばよかったなぁ、
なんて今さら言ってもしょうがない。

学校に着くと、
大勢の大人たちが!!
これには助かりました。
降っていた雨も急に小ぶりになり、
あきらかに、日ごろの行いが良いとしか言いようがありません。
先生と保護者の皆さんのお手伝いのおかげで、
スムースに仕込みをスタートさせることができました。


公演は、やはり低学年の子が歌をがんばり、
高学年の子は芝居をじっくり見る、
という感じでしょうか。
大雑把に言ってしまえばそうなのですが、
観に来てくれた近くの子ども劇場の方と終演後に話しましたが、
1年生から、こんなに集中して観ていたのにびっくり、
とのこと。
思った以上に、前の方にぎっしり子どもたちがいたので、
そんなにたくさんの子たちが、
静かに鑑賞していたのに少し驚いていました。
でも、
確かに600人クラスの学校だったのですが、
みんな集中して観ていたし、
何より実は、
途中でトイレに行く子がすごく少なかったのに、
内心びっくりしました。
終演後の6年生の子のお礼の言葉も、
子どもながらにも何だかあったかくて、嬉しかったです。






午前開演だったので、
お手伝いの子たちがお昼食べて1時間くらいしてからくる、
とのことだったのですが、
ずいぶん早くから来てくれて、
楽しく手伝ってくれました。
最終日だから、
ゆったりこちらも構えていられたし…。
先生方も一緒になって手伝ってくれて、
予定より早く終了。

学校を出る前に、
簡単にですが、お疲れ様をして、
それぞれの帰路へ。
トラック班はフェリーに乗るため新門司へ。
研究生のつるちゃんは、鹿児島へ帰省。
そのほかのメンバーは熊本空港へ。
旅の直前から舞台監督が交代したり、
何かと予期せぬことが起きましたが、
無事、終了です。

この作品、追加公演も決まりました。
年明けて、ワークショップ、
3月に5ステージ、熊本と長崎を再訪します。
それが、本当にラストの公演になります。
最後まで、もう少し。
一人でも多くの子どもたちに出会いたいと思っています。

宇城市立小学校合同公演

2010-12-08 01:18:07 | 旅公演
12月6日―7日

会場はこのシリーズ2回目のホール公演で、
ウイング松橋。
休館日でしたが、
なんとか少しだけあけてもらい、
荷降ろしだけやらせてもらいました。
そのおかげで、当日の仕込も時間通りに進めることができました。

この日は、市内の小学6年生全員が観劇。
参加するのはワークショップで行った松橋小の6年生たち。
これまでこのシリーズで6年生と言うと、
若干照れが入ることが多かったのだが、
今日はお見事!!
素敵な歌声で、大きな声が出てました。
リハーサルで、思わず客席にいた劇団員と感嘆の声をあげたほどです。
こういうのはうれしいですね。


開演前から、
少し元気がありすぎるかな~と言う客席だったのですが、
なんの、なんの。
メリハリが聞いていて、
芝居を見るシーンでは、
静かに、びしっと観ていました。
館長さんも言っていましたが、
なんといっても、終演後の拍手が大きかった!!

ホール公演の魅力は、
やっぱり条件の良い空間であること。
ただ、終演後に子どもたちがのぞきに来たり、
というような、
副次的な交流ができないのが、
物足りないなぁ、とも思いました。
まぁ、どっちも魅力なのですが……。


天草市立本渡南小学校

2010-12-07 01:15:16 | 旅公演
12月5日―6日

前日の仕込は日曜にもかかわらず、
たくさんの先生方待っていてくれて、
荷降ろしを手伝ってくれた。
テックススタイルの体育館なので、
イントレ(工事用足場)が若干修正があったので、
劇団員がそちらと荷降ろしに分かれても、
充分時間内で荷降ろしすることができ、
大変助かりました。
しばらく仕込みの風景を眺めている先生方の姿も、
印象的でした。

今回のシリーズで、2番目に児童数が多い。

けっこう広めの体育館でも、
イントレがあるので、いっぱいの客席。
特徴的なのは、
前の方に座った低学年の子どもたちが、
非常に無邪気に反応していて、
歌が、もう、元気いっぱい。
これは楽しくなっちゃいました。

高学年の子たちは、
じっくり観ていて、
ハッとするシーンで身を乗り出していたのが印象的でした。


そして、出演したT先生。
なかなかの芸達者ぶりをみせてくれて、
劇団員から熱いスカウトを受けていたとか…。
雄姿は動画の方をご覧ください。

バラシも大勢の6年生と、
先生に保護者の方々で、
本当に早く仕事が終わり、
次の会場に移動できました。
感謝、感謝です。
大勢いの大人たちに見送られ、
T先生を泣く泣くあきらめ、
学校を後にしました。

小国町立小国小学校

2010-12-05 01:08:11 | 旅公演


12月2日―3日

動画は校長先生の雄姿です!!

あいにくの雨。
にも関わらず、
たくさんの先生たちが待っていてくれました。
体育館の条件も良く、
いつもよりも順調な仕込。
先生たちから、楽しみにしてくれているのが伝わってくる。

今回は校長先生が出演してくれるということで、
学校中が楽しみにしてくれる気がする。
途中体育館を除きに来る先生たちの嬉しそうな顔は、
いつも励みになっている。

400人ちょっとの客席で、
空間の感じは悪くない。
前の方から小さな子たちが座るのも、
上手な客席だと言える。

開演すると、
けっこう意外なところで反応があったりした。
え、そこ?
てなところで、笑ったりしている。
俳優たちの舞台の台詞に、本気で答えたりして…。
客席で見ていると、ニヤケてしまう。
そんな客席でした。

終演後に、
校長先生や、ほかの先生たちともお話ししましたが、
やはり、なかなかここまでの規模の演劇を見る機会がないとのこと。
町内の学校が合併して、
統廃合してできた学校。
移動中に、廃校になった学校を数校見かけました。
なんというか、
合併してすぐに、
こういう大きな行事で、
みんなで芝居を見ることができて、
子どもたちの記憶に残るものとなればいいなぁ、と。

余談ですが、
小学校なのに、
部活動が盛ん。
見かけただけでも、
バレー部、バスケット部、野球部、サッカー部、バドミントン部と、
けっこうな人数でやっていました。
個人的に、バラシが終わって、
サッカー部の練習に混ぜてもらいました。
まだまだ、これからサッカーを好きになる世代。
僕は、5年生チームに混ぜてもらい、
楽しませてもらいました。
週末で、移動がなかったので、
ラッキーでした♪
こういう交流は、ほんとうに、なかなかできませんので…。

久留米市城島町内小学校合同公演

2010-12-03 00:54:49 | 旅公演
12月1日―2日


これは、今年から始まったホール公演ヴァージョン。
全校に見せたいということで、
担当の先生と相談し、折衝を重ね、
2ステージにすることにしました。
なんとなく、いつも体育館で仕込んで、
日常の空間が変わるおもしろさを楽しんでもらっていたんだけど、
それとはまた、別の楽しみ方だな、と思った。
子どもたちに歌や口笛で参加するシーンも、
これまでの参加より、
やはり距離を感じた。


その反面、
鑑賞するには適しているともいえる。
あたり前だが、
鑑賞するためにあるのが劇場であり、
そこで観る芝居が、悪いはずがない。
2回とも、敏感な反応で、
ちょっと芝居慣れしていない無邪気な反応が返ってきた。
暗転のたびにわざと騒ぐのも、
慣れてないせいだとも言える。


正直、精錬された、
マナーの良い態度とは言えないが、
ある意味解放されて、自由な態度見ることができるのは、
それはそれで悪くない。
旅の途中で、
こういう趣向の違う公演が入るのは、
僕らとしては、慎重になり、
初心に帰れるので、悪くなかった。
いわゆる学校公演とも味わいが違うが、
会場条件が変わる場合、
公演スタイルのも変えてよいといいなぁ。
ホールのときは、ただ純粋に芝居を見る。
それも悪くないと思った。