a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

壱岐市立田河小学校

2011-03-02 18:33:59 | 旅公演
2011年3月1日-3月2日

長崎県壱岐市立田河小学校
これで見納め。
『おじいちゃんの口笛』最後の旅公演。
文化庁の追加公演に出ています。

こんなに短期間で、
4度も壱岐島を訪れるなんてことは、
もうないだろうなぁ、と思いながら、やってきました。
心配だった入口付近の坂を4tが無事に通れたので、
体育館条件も、まぁ、悪くなく、
少し天井が高いことと、
電源の容量が少し足りないこととくらい。

タイミングが悪く、霧雨が降る中での搬入。
足元が濡れていて、滑りやすく。
音響の笑みが滑って転ぶ。
痛そう……。


前日の仕込みは順調に進み、
夜は宿で、島の魚を堪能。
何人かで、
演出家の青井陽治さんが、
地元のアマチュア劇団を指導しているとのことで、
見学に行く。
壱岐国博物館のロビーを使ったパフォーマンス。
小学生から、結構な年配まで、
それぞれのレベルで一生懸命やっているのが印象的。
島にまつわる、伝説というか、
神様と、青年とお米の話。
こう言う機会でもなければ見れない風景。
出会いに感謝。

翌日も仕込みは順調で、予定通り午後開演。
昨日稽古をのぞかせていただいた、
青井さんもやってきてくれた。
観客は120弱。少し広い感じもあったけど、
真ん中にぐっと集中して、空気は良い具合。


芝居がはじまると、
無邪気に騒がしかった客席が、急に静かになった。
驚くことに、最後までこの集中力は途切れずに、
ずっと静かで、緊張感のある空間だった。
途中、校長先生登場のシーンも、
気付かなかった子も多く、
気付いた子も、笑っていいのか分からずに、
真剣な客席の雰囲気に圧倒されていた。
こう言うのも、また、おもしろい経験だった。


終演後に、
一生懸命5,6年生が手伝ってくれて、
バラシも早く終わりました。
ほんとならもう1泊したいところですが、
フェリーの兼ね合いと次の会場の条件で、
この日のうちに熊本へ。
野球部の少年たちに見送られ、
学校を後にしました。


その後、青井さんからメールで、
いままで見た学校公演とは違う、
とても高品質な公演だった、とのおほめの言葉をいただき、
うれしい限りでした。
こう言う出会いも、大切にしたい。

バタバタと出発しましたが、
劇団の旅が始まったなぁ、という実感と、
やはり、これはこれであわただしいな、という思いが交錯する初日でした。

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