2月4日の海況速報をみると、黒潮の小蛇行が熊野灘沖~遠州灘沖を東進中で、御前崎沖の小蛇行の峰からは西方に19℃以上の暖水が波及しています(図1)。
このような変動がみられる中、当研究所の調査船駿河丸は2月2日から3日間、駿河湾から遠州灘にかけて海洋調査を行いました。このうち御前崎沖では北緯32度30分のst35まで南下し、黒潮を横切りました(図1)。図2はst09からst35にかけて海をスパット切った断面の水温の様子を表したものです。st09、st10では水深300m、st30~st35では水深700mまでの観測のため、それより深い場所はデータがないことに注意して下さい。
黒潮流軸はst30のやや南側にあり、その北側(岸側)のst09とst10では表面から水深130m付近まで14℃台の一様な水温が広がり、一方、南側(沖側)では水深150m~200mまで19℃台の暖水が広範囲に分布しています。また黒潮との境界になっているst10とst30の間では南北の水温差が下層まで非常に大きくなっています。
今後、小蛇行の峰が駿河湾沖、伊豆半島沖へ接近しながら東進した場合、黒潮との境界がより岸に近づき、黒潮からの暖水が駿河湾内へ強く波及することが懸念されます。今後の海の変化に注目する必要があります。
このような変動がみられる中、当研究所の調査船駿河丸は2月2日から3日間、駿河湾から遠州灘にかけて海洋調査を行いました。このうち御前崎沖では北緯32度30分のst35まで南下し、黒潮を横切りました(図1)。図2はst09からst35にかけて海をスパット切った断面の水温の様子を表したものです。st09、st10では水深300m、st30~st35では水深700mまでの観測のため、それより深い場所はデータがないことに注意して下さい。
黒潮流軸はst30のやや南側にあり、その北側(岸側)のst09とst10では表面から水深130m付近まで14℃台の一様な水温が広がり、一方、南側(沖側)では水深150m~200mまで19℃台の暖水が広範囲に分布しています。また黒潮との境界になっているst10とst30の間では南北の水温差が下層まで非常に大きくなっています。
今後、小蛇行の峰が駿河湾沖、伊豆半島沖へ接近しながら東進した場合、黒潮との境界がより岸に近づき、黒潮からの暖水が駿河湾内へ強く波及することが懸念されます。今後の海の変化に注目する必要があります。