チーム駿河湾

静岡県水産技術研究所の職員が公私を問わず入手した静岡の海、漁業、海の生き物の旬な情報を発信します。

ヒレナガユメタチ・・・0216-17駿河丸調査航海記2

2011年02月22日 | 日記
 2月16日から17日に、駿河丸は伊豆諸島海域から駿河湾沖にかけて調査航海を行いました。2回目のトピックスはヒレナガユメタチです。

 遠洋水産研究所調査船俊鷹丸が計量魚探で発見した魚群エコーを確認する釣獲試験は17日朝にも金洲(御前崎南に位置する礁)で行いました。そこで写真のようなヒレナガユメタチEvoxymetopon poeyiが釣獲されました。全長120㎝、体重1.5㎏でタチウオのような銀箔色の細長い体ですが、タチウオとの大きな違いは背びれの第1棘が大きく伸びていること、サンマのような尾びれがついていること(タチウオの尾びれは糸状です)です。
 熱帯性の深海魚とされており、ネット上の情報を参照すると静岡県近海での採捕は珍しいと考えられます。ネット上では試食の結果は「決しておいしくなく、二度と食べたくない」などと載ってますが、塩焼で食べたところ、それなりのおいしさでもう一度食べてもいいかなという感じでした。

頭部と尾びれ