(春空に映えて@勝沼甚六桜)
引き上げ線の桜を下から見上げる。ここの引き上げ線は、ブドウ畑の中であたかも古墳のようにこんもりとした丘状の地形を形成していますが、鉄道遺構と言うものも、時代が流れて行けば人の営みの中で作られた歴史的な建造物。何百年も後の人間が見たら、古墳と同じようなものとなるんでしょうね。半世紀を経て、勝沼の風景にすっかりと馴染んだ丘の桜。太陽昇り、すっかり晴れ上がった甲州の春空に今年も満開の花を咲かせています。
大きく大きく桜を入れて。E353は控えめに画角に配してみましたが、これでもピリリと存在感をアピールしてくるのがE353のパープル。たぶんこれをE351でやったら桜の色味に埋もれてしまうかもしれない。ここの桜が大きく育ち、たくさんの花を付けるようになったのはここ15年ほどの事。近くで撮影してたオジサマによると、正直国鉄時代はそう目立った撮影地でもなかったそうな。
私はこの菱山の道路から俯瞰する構図を「HDS(ハッピードリンクショップ)俯瞰」と勝手に呼んでいるのですが、桜だけではなくハナモモなんかも植えられていて、春の彩りには事欠かない撮影地です。あ、ハッピードリンクショップってなんやねんって言う人は勝手にググって下さい(笑)。山梨によく遊びに行く人・・・特にドライブとかツーリングが好きな人はお世話になっているんじゃなかろうかと思います。盆地を囲む碧い山並み、勝沼の春を踊る花々。盆地の底を染めるのは春日居の桃源郷か。桜梅桃李、なんて言葉がありますが、まさに甲州の春を言い表しているのではと思ってしまいますね。
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