青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

これでいくつめ?

2008年11月06日 22時12分35秒 | 日常

(画像:これは千葉の養老渓谷温泉です)

「温泉に浸かる」と言う事は私の外出の中のルーチンワークとして組み込まれています。

大学2年の時免許を取って、ボロい中古のカリーナEDを買った私は学生らしいヒマにあかせてとりあえずどこかへ走りに行くと言う行為を続けていたのだけれども、どこに行くにしてもだいたいが夜中に家を出て走りに出るとどうしたって終盤は睡眠不足になる。
とりあえず行きたいなあと思った場所まで走って、さて帰り道。そんな時に休憩所を備えた日帰り温泉と言うのは実に有難いものでした。湯船に浸かりながらマッサージなんかして、ゆっくり浸かって体もさっぱり、風呂から出たら休憩室でゴロ寝したりしてね。30分でも1時間でも眠っちゃえば結構疲れと言うのは取れるもの。最長で一日800kmとか走ってたから、長丁場のペース配分の中のリフレッシュポイントとして温泉と言うのは重要な役割を果たしていたんですね。
そんな行為を繰り返しているうちに、何となく「温泉」を日帰りドライブの目的として組み込む事が多くなり、方々の色々な温泉に入っているうちにその善し悪しみたいなものも何となく分かるようになって、本なんかも買ったりWEBを漁っているうちに何となくどんどん色々な温泉に行ってみたくなって、出掛けるたびに何となく「じゃ、ここ寄ってみっかあ」なんて思っているうちに鳴子に魅せられ、何回か通っているうちにすっかり趣味の一つとして体に刷り込まれてしまったと言う次第なのであります。

全国の競馬場巡りをしていた頃はだいたいがビジホでの宿泊が多かった(利便性の関係上)のだけれども、結構ビジホに2~3千円プラスするだけで泊まれる温泉旅館と言うのは探せばあるものだ。前は何となく「温泉旅館と言うのは2人以上じゃないと泊まれないんじゃないか」と言う感じもしてたんだが、そうでもないらしいと言うことが分かってからは出掛けて行ってどっかに泊まると言う事になれば専ら温泉旅館になっている。やっぱり家よりはでかい風呂で体を伸ばしたいし、温泉に入っていると言う行為自体が何となく(今日は何となくが多いなw)非日常だし、脱衣場の効能書きなんか読んでるだけで何となく体に良さそうだし、心身が解放されるような気がするのですよ(笑)。と言うか、日本人なら温泉好きだろ常考。

北は北海道から南は九州まで、日本全国でどんくらいの温泉に入ったかと言う事をこないだ覚えているだけ書き出してみたのだが、200を超えたくらいで面倒臭くなってやめた(笑)。200でまだ北関東だったから、全部合わせれば確実に500は行っているのではないかと思う。3年前の九州一週間だけでも30くらいは行ったからねえ。

別にでかいホテルみたいなのじゃなくていいんですよ。逆に小ぢんまりと家族でやってるような温泉旅館のほうがいい。玄関に子供の自転車が置かれているような生活感のにじみ出た旅館に愛着を感じるし、お湯が良ければ宿がボロくても文句はないね。
そういう意味で一番強烈に印象に残っているのが栃木県の赤滝鉱泉。矢板の山の中にあるんだけど、温泉旅館と言うにはあまりにも鄙び過ぎたリアル「田舎に泊まろう」みたいなシチュエーション。何年か前の12月に泊ったんだけど、電話口のばあちゃんは名前も聞かずに「じゃあお待ちしてるです」と言って電話を切ったw

    


通された部屋にはテレビはあったけど電波は最悪。携帯も圏外ではすることがなく、農家の離れのようなすきま風バリバリの寒い部屋でこたつをかぶって持って来た文庫本を読んで過ごした(笑)。本を読んでも時間は過ぎず、とりあえず狭くて暗い石室のような浴場で温泉に浸かっているだけのひと夜だったが、温泉は冷泉らしくオーダーするとおばあちゃんが外へ出て薪で炊いてくれると言う極めてレトロなものであった。ある意味ストイックで浮世離れしている温泉だったが、お湯は強烈に酸っぱくて何だか効きそうではあったな。こんなナリでも続いているだけの何かはあるようで。
夕飯も質素と言えば質素、既製品らしいスーパーのパックうなぎが出て来てびっくり仰天だが、手伝いに来ていると言うばあちゃんの娘が作った手作り餃子が美味かったので万事OK。一応旅館としての矜持か布団を引きに来たばあちゃんと30分くらい部屋で長話をしたのも今ではいい思い出だ(笑)。宿泊客より旅館の従業員の方が多いってのもなんだかなあw

と言う訳で、月末の美作旅行を楽しみにしている私なのでありました。
グッピー氏、宿決まった?

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