(薄雪踏みしめて@鈴川の土手)
予報では木曜日に降るはずだった雪が降らず、なぜか金曜日の夕方から夜にかけて気まぐれな雪。夜に会社から帰って来て自宅の回りが白く染まっている景色に驚いたのだが、色々と情報収集をしたところ神奈川県内でも特に県央~県西にかけての降雪が多かった事が判明。翌日の天気は予報通りの晴れベースとなれば、雪上がりの青空が期待できるのではないか?という淡い期待を込めて早めに布団に入る。翌日6時に窓を開けると、ちょうど満月が丹沢の山の向こうに沈み、白々と明ける空には雲はなく、読み通りに天気が回復したとなればスクランブル発進。寝ているヨメと子供に向けてテーブルに書き置きを残し、イセツル鈴川の土手に上がりました。
神奈川県でもひと冬に1~2回は積もる程度の雪が降りますけど、北側の丹沢山地が寒気の南下をブロックするからなのか、そんな時でも伊勢原~秦野辺りってのが案外雪が降らない地域なんですよね。今日の朝は大山からヤビツ~善波峠あたりの尾根筋も木々が白く着氷していて、この地域にしては降ったほうだと思われる。粉をはたいた程度の雪化粧でも、MSEのフェルメールブルーが引き立ちます。
極めて薄化粧のため、僅かな時間でもどんどんどんどん溶けていく相州の雪。はこね81号でLSEが下って行く頃には、築堤の雪は消えかかっていました。善波峠の向こうに白く煙るのが富士山で、ここのポイントだとその姿は僅かしか見えません。車で冬の晴れた日にR246を走ると、鶴巻温泉から善波峠のトンネルを抜けた瞬間、真っ正面にドデカい富士山が出現して圧巻だったりする。
イセツルの鈴川土手は、構図は大きく取れますけど丹沢の山並みを取り込もうとすると高圧線が厄介で処理が難しい。むしろ線路から開いて箱根側に向いちゃった方が空が大きく使えて好みだったりもする。足元から上がって来る冷気でつま先が痛いんだけど、雪晴れの青空の下を駆け抜ける鮮やかなオレンジバーミリオンを見るとそんな事も忘れてしまいますね。
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