青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

2020年の残留思念

2021年01月27日 17時00分00秒 | 小田急電鉄

(2020の亡霊・・・?@突然のラッピング1096F)

先日の霙の夜、ホームで電車を待っていると、突然下半分に珍妙なキャラクターを張り付けた列車が音もなく滑り込んで来ました。あ、あのキャラクターは、2020年東京オリ・パラリンピックの「ミライトワ」と「ソメイティ」ではっ・・・?2021年にどうして・・・?という事で、何でか知りませんが、小田急の1000系10連(1096F)が、いきなり2020東京オリンピックラッピングを施されて、先週末より走り始めております。このコロナ禍の世界で、7月にオリンピックが予定通り始められるとは現状とても思えないのですが、まあ奇跡があるなら感染の拡大しにくい夏場の開催ってのと、あと半年以内にワクチン接種が猛烈なスピードで全世界的に進めば開催出来ない事もないんじゃないですかねえというくらいの感じですな。5年前くらいから、日本国中(特に東京)が「東京オリンピック」に向けてタワマン案件や商業施設などの不動産関連にファンドのカネが流れ込んでいる訳ですけども、ここで東京オリンピックが中止って事でもなればそこらへんにカネを回していたファンドやリートが思い切り逆ザヤ抱えて沈み始めるのではないかと戦々恐々としております。パンデミックの中で、自国経済を守るために世界中が一斉に金融緩和に動いておりますが、さりとて実体経済は奮いませんので資金需要はなく、カネ余りの分は金融市場に流れ込んで実体経済と乖離した異常なバブル状態。こんな状態の相場は続く訳はないので、どっかで誰かが調整を仕掛けると踏んでいるのですが、その人為的な引き金があるなら、日本でのトリガーは「オリンピック中止」なのかなあと。まあ、オリンピック絡みで相当に案件を仕込んでいた電〇が自社ビルを3,000億円で売却、なんて話が出るくらいなので、開催出来るか・・・なんてのは既にお察しなんですけど。

閑話休題。そういう意味で、この2021年に突然現れた1096Fの「オリ・パララッピング」。底意地の悪い見立てをすれば、この夏の開催が相当に危ぶまれる中で、アダ花のように始まった(おそらく)〇通案件でありまして、数年後に見返した時に当時の時代背景を語りながら一献傾けられるのかな、と言う味わい深さはあります。ってかね、キャラクターを目立たせるためなんだろうけど、下半分だけステンレスのボディをアイボリーホワイトにマスキングしてるのが憎いのよ!8000系+9000系的な前面のデザインの流れを汲んだ1000系に、小田急鋼製車伝統のアイボリーホワイト&ロイヤルブルーが似合わない訳がない。どうせだったら上もマスキングして欲しい。つーか、オリンピック中止になったらキャラクター剥がして上もマスキングして次の全検まで走ってくんないかな。

しかし東京オリンピック、中止になったら1940年に続いて2回目の中止だぞ。今までの歴史の中で2回もオリンピックを中止した都市なんぞあらしまへんがな。もう東京でオリンピックやろうとすると碌なことが起こらんから、今後は立候補すら自粛すべきだと思うのだが。


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