青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

副本線はかく語りき。

2022年11月15日 17時00分00秒 | 秩父鉄道

(副本線に憩う@波久礼駅)

影森~武川~三ヶ尻間を走る秩父鉄道の鉱石列車。普通の旅客列車やパレオエクスプレス、そして貨物列車同士の行き違いなどで、道中で割と長い停車時間を持ちながら走っています。波久礼駅の副本線で、上下列車の交換を待つ7304レ。秩父鉄道のスジ屋さんって、単線で旅客と貨物を上手にバランスよく退避/交換させてスジを引かなきゃいけないのは結構大変なんじゃないかなあって思ったり。まあ、昔なんて今と比べ物にならないくらい貨物の本数も多くて、それこそ影森と原谷だけじゃなく秩父に第二工場とかもあったし、寄居からの八高線への貨物継走とかねえ。旅客も寄居からの東武東上線乗り入れ、秋の行楽シーズンは熊谷からの国鉄線乗り入れと異常にバリエーションがありましたから、それに比べりゃ簡単な事なのかもしれませんが。

秩父鉄道の駅で貨物を撮影する際は、この波久礼駅のような長い副本線のある駅を狙う事が多い。ホームの外側を通るのでアングルが組みやすいし、貨物列車の長時間退避(いわゆる「バカ停」)がある場合は、お気に入りのカマが入った時はバカ停の駅ならゆっくりと撮影する事も出来ます。徒歩の駅間撮影なんかでも、続行電に乗ればバカ停で抜き返す事も出来るので追っ掛けだって可能。そういう意味では、一発勝負のJRの貨物列車なんかと比べると、ポイントを押さえておけばシャッターチャンスを増やす事も出来るのが秩父貨物の良さじゃないかなと。秩父の貨物は三ヶ尻~影森を2時間~2時間半くらいかけて走るのですが、バカ停ポイントは波久礼・野上・長瀞・和銅黒谷あたりだろうか。親鼻とか樋口もあるね。ここらへんはネットに転がってる時刻表を探していただければ(笑)。

寄居で7304レと交換して来た7105レ。波久礼は関東平野の縁というか、秩父盆地と関東平野を分かつ隘路のとば口にある駅で、平野を渡るからっ風を受けて来た秩父鉄道のレールも、ここからは山の気配が色濃くなる。小さな木造駅の雰囲気も素敵だし、駅の隣にある豚丼のお店「たてがみ」は美味しいし、いい駅なんだよな。波久礼。秩父鉄道に初めて来た時からの、お気に入りの駅です。


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