青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

世界のサーカス・令和を生きる

2020年10月26日 17時00分00秒 | 富山地方鉄道

(浜風吹く駅にて@電鉄石田駅)

再び話は富山地鉄探訪に戻る。そうしょっちゅう新作ばかりある訳でもないので、合間合間の記事は撮り溜めた地鉄の写真で埋めて行くスタイル。とりあえず、富山行くのって何回目だっけな。昔っからを含めると7~8回は行ってると思うけど、地鉄を中心に訪問するようになったのはほんの最近の事。行くたび行くたびに「駅」の魅力に深い鉄道であることを思い知るのでありますが、ここもそんな魅力に溢れた駅。トンガリ屋根が特徴の、電鉄石田駅。

遠目には灰色のモルタルのように見せつつ、近くに寄ってみると実は細かい藍色のタイルの集合体だということに気付かされる電鉄石田駅。駅の車寄せに取り付けられた駅名の装飾。国鉄に同名の駅がないせいか、「電鉄」の文字は省略されています。

生地の清水で醸される「酒のチャンピオン 皇國晴(みくにはれ)」の広告が実にいい雰囲気を出している駅名のホーロー板。そして駅の窓口に打ち付けられていた「キグレ大サーカス」の看板・・・いつの時代のものなのか分からないけれど、確かに昭和の時代は、街にサーカス団が来るというのは一つのニュースになるべきエポックメイキングな出来事でしたね。於:富山駅北口広場。サーカスへは地鉄でどうぞ。何という輝かしき時代の娯楽への誘いなのであろうか。自分も、国鉄の町田駅裏の広場に建てられた大型テントのサーカス小屋にキグレ大サーカスを見に行ったことがある。あれは小学生の頃だったであろうか。とうのキグレ大サーカスは、業績悪化により10年前に倒産しているそうで、何とも兵どもが夢の跡。地鉄の駅は、甘く懐かしい昭和を閉じ込めたまま、令和の今の世を生きています。


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