青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

変わり行く街

2016年11月03日 22時30分42秒 | 大手私鉄(関東)

(フロム・ヒカリエ@地下鉄渋谷駅俯瞰)

週中休みの文化の日は、乾いた風に日本の国旗も気持ち良くなびく秋晴れの旗日。そうなりますと我が家の男性陣布団から起きるのも早くて、着替えを済ませて出陣態勢を整える。とにかく今の我が家の課題と言うのは何はなくとも私鉄10社スタンプラリー。まずは本日東京メトロのスタンプをやっつけるために横浜から東横線で渋谷に出て来ました。渋谷のメトロと言えば、地下鉄なのにビルの3階から出発する銀座線の風景。大学生の頃は東急文化会館だったはずの場所に建っている渋谷ヒカリエから眺める。


閉館となった東急百貨店東横店の3階から出て来る新1000系。ちょっと前までは01系で統一されていた銀座線の車両、平成24年から後継の新車である新1000系の導入が開始されましたが、とにかく最近の「置き換え」というものは有無を言わさず一気にやってしまうものらしく、過渡期が短くてとにかくペースが速い。最初のうちは新車が来ると「オッ」と思ったものがいつの間にか新車だらけになって今度は01系が懐かしくなってくる…と言う何度も聞いたような話。それにしても「ハゲどっと来い」の看板のインパクトよw


ともあれこの新1000系ですけど、過去の車両たちをリスペクトし、デザインを踏襲している事もあってとてもよく渋谷の街に似合っていると思う。先代は色自体はもっとオレンジがかってたけど、車番の表記位置とか尾灯の位置とかブタ鼻のヘッドライトとかは忠実に先代のそれを思い起こさせる実に懐かしい仕上がりの素敵な車両である。一方職場を追われた01系は、改造されて熊本電気鉄道へ入線。これはこれで長年熊電で使われていた東急の青ガエル(先代の5000系)を引退に追い込んでおり、まったく渋谷を走っていた電車たちの悲喜こもごもでありますな。


変わり行く渋谷。渋谷駅周辺の再開発に伴い、現在の銀座線の渋谷駅を表参道方向に130m動かした上で、その部分に埼京線(湘南新宿ライン)の渋谷駅を持って来るという壮大な計画が進んでいるそうな。確かに埼京線の渋谷駅は渋谷のようでいて渋谷でない、WINS渋谷に行くのにはいいけどねと言うような微妙な場所にあるからなあ(笑)。移設後のメトロ渋谷駅は現在の渋谷駅東口の直上に移動するので、銀座線が渋谷の街を大きく眺めながら悠然と出発するというシーンは過去のものとなりそうです。
コメント
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