goo blog サービス終了のお知らせ 

フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

柿食えば

2011-10-23 08:27:20 | Weblog
柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺 子規
情景が広がるとても好きな句です。当時のことですからお寺の境内の茶店で休んでる時に柿がでてきたんでしょうね 御所柿と聞いていますがそれを頬ばった時に鐘が鳴ったのでしょうかそれとも柿を食いながら寺の坂を登る人の後姿を見つめての発句だったのか想像するだけでも楽しい句でありきわめて日本人らしい感性だとも思えるのです。柿の渋色に染まっていく境内。その色に溶け込むような当時の人々の往来。柿色だけが浮遊するようにすすんでいく。その景色を見つめている自分がいる。茶店に坐っている男が懐から紙を出した。筆を執って何かを書き出した。すぐそばで筆の音まで聞いてるような錯覚すら覚える。これが柿にもつイメージかな。マーチンの庭の柿の木にも柿がたわわに実っている。今年は豊作だ。御所柿と違って次郎柿だ。絵に描いてみた。


ちょっと堅い目。でも、とても甘い柿だ。木の上の方になっているのは鳥が下に落ちたのは俺が枝からとったのはマーチンとバジルが食っている。隣のナカジマさんちの柿もいっぱいの実をつけている。今年は、柿の当たり年なのかな。フランス語でもKAKI 英語でもKAKI は日本のものだったんだね。知らなかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする