goo blog サービス終了のお知らせ 

フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

手のひらの上の命

2009-01-08 18:24:03 | Weblog
パンプは、昨日熱が37.8度ありましたが、今日は36.9度まで下がっていた。この前から、精神安定剤を半分に減らしているので見ていると、あくびをしたり半眼になったり命の息吹を感じさせてくれる。この時、ふと思った。自分の手のひらの上にパンプの命があるのだと。そして、それがたまらなく愛しく思えた。八木重吉の「母」というちょっと上品な詩が、頭の中で重なった。

お母さま
わたしは ときとすると
お母さまが たいへん小さいひとのように
おもえてきて
この手のひらのうへへいただいて
あなたを拝んでゐるようなきがしてくることが
あります
こんな あかるい日なぞ
わたしの心は美しくなってしまい
お母さまをこの胸にかざり
ゐばってやりたいようなきがします

重吉は、この母より先に逝ってしまうのですが、もし母を看取ることだったとすれば、自分達にどのような詩を残してくれたのでしょう。残念です。
さて、パンプのほうは、ここまでは、奇跡的に回復し、安定剤の投与も午後5時になくなりました。いよいよ、覚醒の時が近づいてきました。本当は、これからが、大変なのです。うれしさも 中ぐらいなり おらが春
といったところでしょうか。
でも、ゐばってやりたい気分です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする