goo blog サービス終了のお知らせ 

フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

バーベーキュー

2006-08-27 21:15:18 | Weblog
夕方、涼しい風が吹いてきたのでフェンネル氏はバーベキューをすることにしました。一番喜んだのは、アボとガドです。2番目に喜んだのは、パンプです。だと思います。庭の木の下にコンロを構えて、ベンチを出してとフェンネル氏は大忙しです。お肉を串に刺して、野菜を切ってタレを作って飲み物をだしてテーブルに置いてと一通り出来上がったところでパンプを呼びました。「今日は、私は、買い物をしました。」といいながらやってきました。「外で食べるのかい」「そうだよ、外で食べるよ。風が気持いいね。お肉を焼いてあげるね、アボ、ガド、お前さんたちにもだよ」アボとガドはうれしくて一声吼えました。フェンネル氏はココナッツミルクをコップに入れながらプルーテルとアウトドアに出かけてバーベキューをしたことを思い出していました。あの日は、一緒に食べたのに、今は、もういないだなんて不思議な気持がします。生きてるもの、仲間、家族、みんな仲良くしなければとあらためて思いました。なんだか、プルーテルが教えてくれているような気がします。「さぁ、焼けたよ。」パンプにお肉の串を渡してやりました。「おいしい」パンプは喜んでホウ張ります。アボもガドもおいしそうに食べています。その幸せそうな顔を見てフェンネル氏は、これでいいんだよねと一人自分に言い聞かせるように頷きました。ランタンの灯りが星のように輝いていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする