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フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

北の麗人

2006-08-31 21:55:16 | Weblog
ずいぶん長い間その人のことを見かけなかった。以前には、夕方アボとガドを連れて散歩に出かけるとちょうどその人が帰ってくるところに出会ったものでしたが、いつの頃かしら、急に姿を消してしまったように見かけなくなってしまい、きっと引っ越したんだなと思ってましたが、なんと今日、少し遅い目の散歩に出かけたときばったりと出会いました。なんだかうれしくなって思わず微笑んでしまいました。そしたら向こうも微笑を返してくれたような気がしました。「イカンな」と照れてしまったフェンネル氏でした。フェンネル氏は、彼女のことを密かに北の麗人と呼んでいました。いつもお城の西側の木陰の道から忽然と現れるのですけどマントのような服にチェロか、ビオラの弓が入っているような長い筒をもってベルサイユのばらのようなヘアスタイルで颯爽と歩いて来るのです。夏でも半袖じゃなく自分のイメージを損なわないようなスタイルです。だから、冬のイメージでとらえて北の麗人と名付けました。前より少し帰宅時間が遅くなってたのですね。
知らなかったから引っ越したとばかり思い込んでいました。よかった。また明日から散歩が一段と楽しくなるなと思ったフェンネル氏でした。
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