減速

2013-02-20 | 海外雑談
昨日の日経新聞に、台湾の景気が中国の影響で悪化している、という記事が出ていました。

先月末、台湾へ行ったときにも、この話しは肌で感じました。
中国大陸に接近することで、ここ数年の景気が持ち直していた台湾も、中国が減速するとひとたまりもないようです。
台湾人ですら、大陸との商売にうんざりしているのが現状です。儲かっているときはそれでも我慢できたのでしょうが、儲からなくなり、合弁やら投資やらで発生した資金の回収もままならなくなれば、一気に中国に対する、そしてそういった政策をとっている政権に対する不満は募ります。
(とはいえ、馬政権を再度選んだのも台湾国民なのですが・・)
日本と違い、どんなに支持率が低くても、人気途中での退任はありませんので、あと3年はこの調子でいくのでしょう。
日本のように政権がコロコロ変わるのも問題ですが、問題のある政府に任期中はなにがあっても任せなければならないのも、結構大変なことかもしれませんね。

今週の月曜に懇意にしているベトナム人社長が来日、早速買い物のアテンドなどを行いました。いつも、奥様向けの化粧品(資生堂指定!)を購入していかれます。今回も早速某百貨店の化粧品売り場に男二人で赴きました。
店員さんに聞いたところ、確かに観光客は激減しているそうです。
結局、一党独裁→政治が安定どころか、極度に不安定なわけで、そういった国に振り回されているのが今の世界なのかもしれません。
日本のニュースを見ていると、中国人客が減った分、他のアジア諸国からのお客の呼び込みが急務、という論調が多いようです。

ここ十年、何をするにも中国に振り回されてきた感があります。そしてその副作用というか弊害にも皆が気づきだしました。
脱中国、という言葉がかなりのキーワードとなっております。
昨日の展示会で、ベトナムで冷凍野菜を手広く生産している会社から聞きましたが、同社は例の餃子事件依頼、積極的にベトナムへのシフトを続け、5年でようやく中国とベトナムの生産を半分半分にしたそうです。
そして5年経った今、やっと採算ベースに乗ってきたとか。
餃子の時は、私もお客様からの要望でかなり無理な生産を頼まれました。そのほとんどの会社が、ほとぼりが冷めたあと、また、中国に帰っていき、そして今また大騒ぎをしています。

こういったところにも経営の骨太な戦略の必要性が見えてくるわけです。


最新の画像もっと見る