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RANMARU 神の舌を持つ男 鬼灯デスロード編

2017年08月23日 | 映画(ら行)
絶妙なおバカ加減がニクイ



* * * * * * * * * * 

「神の舌を持つ男」・・・、
TVドラマは見ていなかったので、グルメドラマかと思っていたのですが、
ミステリだったんですね!
軽妙なボケとツッコミのノリ、
こんなに楽しいならテレビドラマも見ておけばよかった、と思ってしまいました。
さて、本作本当は題名に以下の文章もつづくのです。

「酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、
そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と
三賢者の村の呪いに 
2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!
略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編」

ほとんど破れかぶれですね。
全く意味不明。



さて、「絶対舌感」という特殊能力を持つ朝永(向井理)は、
失恋の痛手でさまよい歩いた末、
山奥の鬼灯(ほおずき)村というところにたどり着きます。
そこは、湧き水が豊かで、また温泉もある鄙びた場所。
しかしこの温泉は影で「子殺しの湯」などとも言われているらしく、
次々と不吉なできごとが起こり始めます・・・。



本作、初めから「八つ墓村」をガチガチに意識していて、
旧来の言い伝えなどに縛られた村の何やらおどろおどろしい雰囲気が漂います。
しかし、そのわざとらしさには思わず笑ってしまうのですが。
それで蘭丸も、あえて金田一耕助風の出で立ちで登場。
小出しのおバカ加減と程よいコミカルさ、
多少無理矢理っぽいこの村の古くからの因習と意外に新しいナゾ。
向井理さんのおとぼけ加減とチョッピリのかっこよさ、
色々なものが絶妙なバランスで、私はこういうの好きだわ~。



蘭丸はキスをすると相手の口から微細な化学成分を導き出してしまい、
具合が悪くなってまともに恋はできない・・と、
そういう前提があるのも面白いですね。
テレビドラマでは、唯一全く成分を感じられない相手がいて、
その人に恋をする、という設定だったようなのですが、
しかしその原因がわかることで失恋。
そこから本作に続いているのです。
すると、本作ではキスをした相手の口中の成分はしっかりわかるのに、
全く具合悪くもならず平気、という相手に遭遇します。
そこでやはり、蘭丸は彼女にほのかな思いを抱くのだけれど・・・。



わたし、このナゾは読めてしまいましたけれど・・・、
それにしても面白い。
また続きがあれば是非みたいです。



RANMARU 神の舌を持つ男 ~中略~ 鬼灯デスロード編 [DVD]
向井理,木村文乃,佐藤二朗,市原隼人,黒谷友香
松竹


「RANMARU 神の舌を持つ男 鬼灯デスロード編」
2016年/日本/105分
監督:堤幸彦
脚本:櫻井武晴
出演:向井理、木村文乃、佐藤二朗、木村多江、市原隼人、財前直見
コミカル度★★★★☆
満足度★★★★☆


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