オトナは疲弊し、子供らは成長する。リアルな時の流れ
* * * * * * * * * *
刑務所に入っている夫。
そして、残された妻と4人の子どもたちの日常を描いています。
カレン(シャーリー・エンダーソン)は、
4人の子どもたちを学校へ送り出し、
昼はスーパー、夜はパブで仕事をしています。
そして時折子どもたちも連れて刑務所へ赴き、
夫イアン(ジョン・シム)と、つかの間の面会をする。
こんな日常を淡々と追っていきます。
本作で特筆すべきなのは、実際に5年間をかけて撮影しているというところ。
夫と妻は少なからず疲弊しやつれていくのですが、
子どもたちはどんどん成長していきます。
この4人の子どもたち、実の兄弟なのですね。
どことなく雰囲気が似ていて、確かに共に育った兄弟!!
次第に大人びていく子どもたちの成長を見ていくのも楽しい。
そうなのです、お気づきと思いますが本作、
リチャード・リンクレーター監督の「6才のボクが大人になるまで」と
作風がよく似ています。
どこかドキュメンタリー風で、
特に大きな事件があるわけではなく、
淡々と家族の日常を描き、月日が流れていくというところで。
まあ確かにあちらは12年。
こちらは5年ということで、やや分が悪いのですが、
それでもリアルな家族像と時の流れを感じることができる良作です。
このご夫婦、実はとても仲が良い。
あ、だから4人も子供がいるのね・・・なんて
いらぬことまで考えてしまうほどに。
だがしかし、さして起伏のない本作中で唯一事件らしい事件は、
さみしさに耐えかねたカレンが、つい慰めを求めてしまうというところで・・・。
がしかし、そんなところが、
「ひたすら家を守り夫を待つというできすぎた妻」から一歩外れて、
私達を息苦しさから救っているように思います。
子どもたちにはやはり父親が必要だなあ・・・
「いとしきエブリデイ」
2012年/イギリス/90分
監督:マイケル・ウインターボトム
出演:シャーリー・ヘンダーソン、ジョン・シム、ショーン・カーク、ロバート・カーク、ステファニーカーク、カトリーナ・カーク
時の流れ度★★★★☆
満足度★★★★☆
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刑務所に入っている夫。
そして、残された妻と4人の子どもたちの日常を描いています。
カレン(シャーリー・エンダーソン)は、
4人の子どもたちを学校へ送り出し、
昼はスーパー、夜はパブで仕事をしています。
そして時折子どもたちも連れて刑務所へ赴き、
夫イアン(ジョン・シム)と、つかの間の面会をする。
こんな日常を淡々と追っていきます。
本作で特筆すべきなのは、実際に5年間をかけて撮影しているというところ。
夫と妻は少なからず疲弊しやつれていくのですが、
子どもたちはどんどん成長していきます。
この4人の子どもたち、実の兄弟なのですね。
どことなく雰囲気が似ていて、確かに共に育った兄弟!!
次第に大人びていく子どもたちの成長を見ていくのも楽しい。
そうなのです、お気づきと思いますが本作、
リチャード・リンクレーター監督の「6才のボクが大人になるまで」と
作風がよく似ています。
どこかドキュメンタリー風で、
特に大きな事件があるわけではなく、
淡々と家族の日常を描き、月日が流れていくというところで。
まあ確かにあちらは12年。
こちらは5年ということで、やや分が悪いのですが、
それでもリアルな家族像と時の流れを感じることができる良作です。
このご夫婦、実はとても仲が良い。
あ、だから4人も子供がいるのね・・・なんて
いらぬことまで考えてしまうほどに。
だがしかし、さして起伏のない本作中で唯一事件らしい事件は、
さみしさに耐えかねたカレンが、つい慰めを求めてしまうというところで・・・。
がしかし、そんなところが、
「ひたすら家を守り夫を待つというできすぎた妻」から一歩外れて、
私達を息苦しさから救っているように思います。
子どもたちにはやはり父親が必要だなあ・・・
いとしきエブリデイ [DVD] | |
シャーリー・ヘンダーソン,ジョン・シム,ステファニー・カーク | |
紀伊國屋書店 |
「いとしきエブリデイ」
2012年/イギリス/90分
監督:マイケル・ウインターボトム
出演:シャーリー・ヘンダーソン、ジョン・シム、ショーン・カーク、ロバート・カーク、ステファニーカーク、カトリーナ・カーク
時の流れ度★★★★☆
満足度★★★★☆
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