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ダーティファイター

2009年10月21日 | クリント・イーストウッド
ダーティファイター [DVD]

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ストリートファイト&ロードムービーコメディ

          * * * * * * * *

これはクリント・イーストウッドにはちょっと珍しく、コミカルなトラック野郎の物語です。
クリント・イーストウッドは、ドラック野郎にして、ストリートファイターですか。
この邦題も、ダーティーハリーにあやかろうという魂胆ミエミエですね。
原題は、”Every Which Way but Loose”
腕自慢のファイロは実は恋にはうぶで、
バーで知り合ったリンに一目ぼれ。
彼女を追ってロサンゼルスからコロラドへのロードムービーとなります。
相棒は隣家の友人オービルとオランウータン(!)のクライド。
このお猿さんが素晴らしい演技をしますね。
ファイロが檻に入れられたクライドをかわいそうに思って、
ファイトで賭けをして奪い取ったもの、ということになっています。
乱暴モノだけれど、気持ちは優しい・・・と。
そうなんだよね。
とにかくすぐにボコボコ殴りあいになっちゃうので・・・。
それが相手かまわずだもんね。
暴走族の一団とか、ロス市警の警官とか・・・。
だから彼らから追われながらのロードムービーになるんだけれど・・・。
おかしいことに、ファイロのほうは全然追われているという意識がない。
追っ手のほうは、何とか仕返しをしてやろうと必死なのに。
このギャップもおかしいですよね。


ファイロが一目ぼれしたリンって、この間から言っている人だよね。
このあたりの時期で、妙にイーストウッドとの共演が多いソンドラ・ロック。
イメージとしては、ユマ・サーマンに似てない?
そうかなあ・・・?
それで調べたら、二人の出会いはイーストウッドが監督もしている「アウトロー」が始めですね。
で、二人はそれで仲良くなって、12年間一緒に暮らしたんだって。
wikipediaって、こういう下世話な話がちゃんと載っているところが非常にいいんですよね・・・。
こういうネタは、知っているのと知らないのとでは、興味の持ち方が違ってくるもんねえ。
どおりで、この後、彼女との共演が異常に多い。
この話の続編にも出ているし、ダーティハリーの4にも出てる。
ふーん。でも、今は聞かないですね。
別れた後は、ぱっとしなかったみたいです。
個性的で私は好きだけどな。

それで、この作品に戻るけれど、
結局ありきたりなハッピーエンドにならないところがまた、なかなかいい。
実際、ありきたりなコメディですが、
まあ、ご愛嬌というところでしょう。
でも、人気あったんでしょうかね。続編まである。
そうなんです。もうめんどくさいからすっ飛ばしたいところですが、やっぱり見てみることにしましょう。
クリント・イーストウッド出演作って多いですが、
こんな作品までちゃんとDVDになっていて、
レンタルできてしまうというのもすごいなあ・・・と感心してしまいます。

1978/アメリカ/115分
監督:ジェームズ・ファーゴ
出演:クリント・イーストウッド、ソンドラ・ロック、ルース・ゴードン、ジョフリー・ルイス



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