映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

LOOPER ルーパー

2013年01月16日 | 映画(ら行)

予測不能のストーリー



            * * * * * * * * *

タイムマシンが絡む、近未来SF。
今作での現在は2044年となっています。
更にそこから30年後、
タイムマシンが開発されていますが、しかし、法律ではその使用は禁止されています。
まあ、無闇やたらと時間旅行をすると大変ややこしいことになりそうですものね。
ところが、ある犯罪組織は、邪魔者を消す手段としてタイムマシンを利用。
消したい人物をタイムマシンで30年前へ送り込み、
そこで待ち受けている「ルーパー」たちによって即、射殺され、死体を始末される。
証拠の残らない完全犯罪。
ジョー(ジョセフ・ゴードン=レビット)は現在、そのルーパーを仕事にしています。

ところがある日、彼の目の前に送られてきたのは、
30年後の自分自身(ブルース・ウィリス)だった!!
さあ、どうする!!というわけ。


自分で自分を殺す。
どう考えても気が進まないですよね。
しかしこれを見逃せば、組織から自分自身が抹殺されてしまう。
オールド・ジョーはいいます。「さっさと逃げて国外へいけ!」
オールド・ジョーが危険をも顧みずここへやってきたのは、
30年後に頭角を現すある人物を抹殺するためだったのですが・・・。



タイムトラベルとあわせて、超能力もテーマの一つとなっていますが、
何しろ全く先が読めません。
一体どのように展開していく物語なのか?
そういう意味では非常にスリリングです。
そして最期にヤング・ジョーが下す決断は、見事に虚を突きます。
これか・・・、
これが答えなのか。
なかなかやりますね・・・。



作中にあった、現在の自分が未来の自分にメーセージを伝える方法というのが、壮絶です。
逆はできない、というのがミソですね。
百戦錬磨のオールド・ジョーが、ヤング・ジョーをほんの子供扱いというのも面白い。
そういう意味ではブルース・ウィリスの起用はすごく納得できてしまう。
まさに怖いものなしって感じですもんね。
不思議な時のループ。
でも一人の大きな決断で、大きく未来が変わるということもある・・・。
やっぱりタイムトラベルものは大好きです。



「LOOPER ルーパー」
2012年/アメリカ/118分
監督:ライアン・ジョンソン
出演:ブルース・ウィリス、ジョセフ・ゴードン=レビット、エミリー・ブラント、ポール・ダノ、ノア・セガン
予測不能度★★★★★
意外性★★★★☆
満足度★★★★☆


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