映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

パリ猫ディノの夜

2014年09月01日 | 映画(は行)
パリの夜の冒険



* * * * * * * * * *

ふだんあまり馴染みのないフランスのアニメですが、
これがすこぶるオシャレで面白い!!



パリ。
女性警視ジャンヌは一人娘のゾエと暮らしています。
少し前に夫はギャングのヴィクトル・コスタに殺されてしまい、
ゾエはそのショックで失語症になってしまっているのです。
さてこの家でかっている猫・ディノは
夜な夜などこかへ出かけていきます。
実は近所に住んでいる宝石専門の怪盗ニコのところに行って、
アシスタント(?)を務めているのです。
パリの夜、屋根から屋根を渡り歩く、身軽な怪盗ニコ。
ある夜、ゾエはディノが毎晩どこへ行っているのか確かめたくて、
ディノの後を追い部屋を抜け出します。
ところが途中、ギャングのコスタ一味と遭遇。
追われる身となってしまいますが・・・。



パリの夜、というのがもうなんだか心浮き立ってしまいますが、
ストーリーはサスペンス。
けれどもアニメだけあって、
キャング一味の子分たちはお馬鹿ばかりで笑ってしまいます。

いばりんぼのボス・コスタは、
しかし、ただ威張っているわけではなくて
意外なほどに体力もあり身軽!! 
ゾエを助けることになるニコも苦戦するのです。





猫ディノはかわいいとは言いがたい顔つきですが、
そのしなやかな動きはやっぱり猫。
屋根から屋根へとびうつることなんか、ワケもない。
人に媚びないようでいて、
ゾエの腕の中にするりともぐりこんで甘えたりするところもあって、
猫の魅力満載。



「ナイロビの巨像」を狙う、コスタ。
警視の動きを見張るためのスパイ。
ニコを追う警察の動き。
失語症のゾエは・・・。
互いに独り身のジャンヌとニコは・・・。
張り巡らされた伏線がぴったり噛み合って心地よい。



夜の動物園にノートルダム寺院。
そういった舞台仕立ても、ワクワク感を高めます。
オススメです!!

パリ猫ディノの夜(DVD)
ベルナデット・ラフォン,ドミニク・ブラン,ブルーノ・サロモネ,ジャン・ベンギーギ
日本コロムビア


「パリ猫ディノの夜」

2010年/フランス/70分
監督:アラン・ガニョル、ジャン=ルー・フェリシオリ
脚本:アラン・ガニョル
声:ベルナデット・ラフォン、ドミニク・ブラン、ブルーノ・サロモネ、ジャン・ベンギーギ


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