出版屋の仕事

知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。

書店直納

2005年05月09日 | 注文納品
出版社になるまでは本好きのひとりとして、取り寄せを頼んで遅いとイライラしたりしてた。今は遅くなる理由はわかったけど、わかっても遅いのは嫌なので、取次の本屋(何というのか、ちょっと安く買える倉庫みたいなところ)で買う。

以前、ある書店さんから「急ぎのお客さんなので、直接送ってください」とFAXをもらったことがあった。似たようなケースについて、どこかで読んだ記憶があった。取次には後で納品書を回すとか何とか。

で、FAXに日販のハンコが押されていたので、日販に電話してきいてみた。「直接送ってほしいということですが、伝票とかどうすればいいですか?」私のたずね方がおかしかったのか、そんなことはできないと言う。

変だなあと思いつつ、FAXの書店さんに電話した。「ダメだといわれたので、請求書つけてヤマトで送っちゃっていいですか?」おそらく、チェーンとかじゃない小規模の書店さんじゃないかと思うけど、そのほうがいいということになって、取次の取り分を山分け(って、1冊じゃたかが知れてるけど)することにして、宅急便で送った。

うちは小さいからそういうことなのかな、と思ってた。

で、最近、日販から「急ぎなので書店に直接送ってほしい」という電話が来た。ちなみに今回の書店は、大手チェーン。最初のFAXの書店さんとの違いは、規模なのか。疑問に思いながらも言われるとおり(送料こっち持ちで)送ることにする。

「伝票はどうすればいいんですか?」ときくと、仮伝票がどうとさらっと説明してくれたがよくわからない。うちは普段は「手書き伝票を持って注文納品に行く」くらいのことしかしてないと説明する。

そんな出版社に電話したことなかったのか(そんなことないだろ)、日販の担当の人は困ったようだった。結局、いつもの注文納品のときに、その分の伝票を作って書店から受領印をもらった納品書を一緒に持っていくことになった。

1回目はそれでOKだった。ちなみに5冊。

数日後、日版の同じ人から追加の電話がきて、また直接書店に送った。

また同じように注文納品のところ(例のめちゃ遠い王子)に行くと、今度はダメだという。書店の受領印と伝票を、本社のなんたらという部署に送れと言う。ちなみに今度は20冊。

本社は近いが、ほんの数日前に受け取ってもらってるので、一応そう言ってみた。「じゃあ、今回はいいとして、次回から本社にお願いします」と言われた。テキパキしたお兄さんで、融通を利かせてくれた。

ところが、小屋の中にいるハンコ押しのお姉さんから文句がついた。このお姉さんは、本当にムスーッとしてて怖い。(普段の私だと「なんだ、このブス」と言い返すところだが、さすがに仕事なので、そんなことは言わない)

結局受け取ってもらったのだが、なんでこんなに対応がいろいろ変わるんだろう。新入社員がいる時期のせいか。

トーハンの場合、何とかフェアの分(普通の注文と違う)とかネット用の在庫の分とか、何伝票を提出しろ、ああしろこうしろとよくお知らせが来る。注文短冊の棚に入ってたり郵便で来たりいろいろだが、ホントによく来る。

最初、そういうイレギュラー伝票を持ってわざわざ仕入部まで行ってたけど、試しに注文納品口のお兄さんに聞いてみたら、気持ちよく「いいですよ」と言ってハンコをくれた。だから、最近はいつもお兄さんのところに持っていく。伝票でつまづいたことは、1度もない。

トーハンのお兄さんがイケメンだからというんじゃないけど、日販、どうにかならんですか。

2 コメント

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Unknown (Unknown)
2005-05-10 08:55:00
直納・仮伝・本伝切替などについてはここのページが参考になるんじゃないかと思います。



http://www.pot.co.jp/shuppaneigyouh/archives/2004/01/22/1317/
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ありがとうございます (タミオ)
2005-05-12 15:50:22
大変参考になりました。ホントに全然知らなかったこともあった(驚)

徐々に学んでまいります。
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