出版屋の仕事

知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。

番線なしスリップの旅

2007年06月13日 | 注文納品
あの本のおかげで、すごく人脈が広がっている。本にも書いたように、これまで人脈とは縁がなかったので、非常にありがたい。しかし、あの新文化の記事は、めちゃくちゃおこがましくて、非常に恥ずかしい。

反応を想像するだけで疲れちゃうので、またまた身近な話題。カテゴリー的には、「注文納品」であると同時に「返品」でもある。

日販に送ってもらっているおみくじ封筒に、ある図書館からの注文が入っていた。先々週の話。機械で出したいつもの短冊じゃなくて、何かのプリントアウトのよう。で、最初は気がつかないで、いつもどおり搬入のための荷造りをしていた。

この前ポカをして、既刊の注文なのにバカスカ出ていた新刊を納品するという間違いを犯したので、今は念のために荷物の確認をする。

すると、その図書館の注文には、番線がないのに気が付いた。あれこれ問い合わせて教えてもらおうと思えばできたんだが、その本はうちとしては安い本で、電話代を考えてやめた。王子まで行けばどうにかなるだろうと考えたのだ。

で、納品のとき、検数のお兄さんに「これ、番線書いてないですけど・・・」と報告し、受け取ってもらったので、調べてくれるんだなと思っていた。

先週分のおみくじ封筒を受け取って、いつものように1枚1枚吟味していたら、なんとなく見覚えのあるスリップが。。。

あれ?と思ってよく見ると、例の番線なしのスリップである。いつも短冊の余白にメッセージを書いているんだが、その「私の汚い字のメッセージ」があったので、同じものだと断言できる。

最初にスリップを挟んで納品した本はどうなるのか。どう考えたって、返品されてくる。

書店に置いておいてもらって売れなかった本が返ってくるのは、しょうがない。返品手数料は払うが、うちの商品としてはまだ現役で、消しゴム作戦の後また出荷される。実際は、返品→消しゴム作戦→注文納品→返品・・・が繰り返されると、手数料ばっかり払うことになる。それでも納品するときは、当然売れるものとして出荷する。

今回もしかり。おまけに図書館なので、ほぼ100%返品はありえないはずだった。

通常の返品以上に、損した気分である。というか、調べたくないならその場で言ってくれればいいのに・・・。

2 コメント

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拝見しました(笑) (けいじ)
2007-06-22 17:05:58
新文化の記事拝見しました♪

こんな人だったんだ~と、どきどきました。
頑張っている人って格好いいなって思いました。
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ギョ! (タミオ)
2007-06-27 15:50:06
実物はもう少し「オドオド・ニヤニヤ」してます。
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