・・・という言葉があるらしい。
前から「へえ、ひとりでされてるんですか。すごいですね~」と(何に対してすごいと言ってくれてるか知らんが)よく言われていた。ひとり出版社というのも、たまに言われた。
それでかどうか知らないけど、「電話1本と机があれば一人でもできる」なんて、もう伝説になっちゃってるのかと思ってた。出版業を勉強してても、大手とか中堅の動向や経営方針なんかが多かったし。
けど、ひとりでやってるところも結構あるんだと最近気付いた。
それで、できれば搬入とか共同でしたいなんて考えて、ホームページやブログを訪問して隅々まで読んだりしてみた。
うーん、ひとり出版社の人たちは、志が高い。それでわかった。ひとり出版社って言葉は、ひとりでやってる以上のイメージを喚起させてるってこと。
自慢じゃないが、私には志なんてものはなくて、「ひそかに夢見る」とか「想像するだけならタダ」程度のビジョンしかない。あ、ストレスを一切生み出さないような楽しい仕事をしているという自負はありますが。
で、あちこち訪問したひとり出版社だが、やはり業界出身者が多いようだ。ひとりと言っても、私のように「作業的なこと」なんかの話は一切せずに、「本作り」に関する見解を述べていたりする。
その本がまた、難しそうな(普段の私だと「小難しそうな」と言うところだが、同業者への敬意を込めて「難しい」とする)本ばかり。文学にしろ哲学にしろ、何千冊も売れることはなさそうな本だが、買った人は確実に満足しそうな本。
コア層狙いなのかと思ったがそうじゃなくて、ご本人がその「コア層」のおひとり…ということらしい。出身大学からも透けて見える。
で、私が歯牙にもかけてもらえなかった「地方小」にもこつこつ納品している。
う~ん、なんとなく近寄りがたい。
業界の方々から「あなたのところもジャンルを決めて、出版社としての色を出せるようになるといいね」とよく言われる。が、今までは営業面のメリットのことだと思ってた。つまり書店でいつも同じ棚の担当者のところにいけるとか、読者が「○○といえば××出版社」と認識してくれるとか。
しかし、もしかすると私にアドバイスをくれる業界の方々、ひとり出版社というだけで、「コアなことをするならやっていける」と思ってくれちゃってるんじゃないか。それ以外では長続きせんよってな親心を抱いてくれちゃってるんじゃないか。
今のところ、うちは充分やっていけてる。取次にも不思議がられるが、やっていってる。だから、他業種の零細企業と同じように、地道にやってれば大丈夫と思ってた。
ただ、まだ4年弱なので、本当にずっとやっていけるかの結論は出てないし、あまりにも「同じようなひとり出版社」が多いのが少々気になる。
できれば最終的には「無借金、取次大手2社の口座」を売りにして、年金代わりに売っ払いたい。そのためにも、これからはひとり出版社についてもう少し勉強してみよう。
前から「へえ、ひとりでされてるんですか。すごいですね~」と(何に対してすごいと言ってくれてるか知らんが)よく言われていた。ひとり出版社というのも、たまに言われた。
それでかどうか知らないけど、「電話1本と机があれば一人でもできる」なんて、もう伝説になっちゃってるのかと思ってた。出版業を勉強してても、大手とか中堅の動向や経営方針なんかが多かったし。
けど、ひとりでやってるところも結構あるんだと最近気付いた。
それで、できれば搬入とか共同でしたいなんて考えて、ホームページやブログを訪問して隅々まで読んだりしてみた。
うーん、ひとり出版社の人たちは、志が高い。それでわかった。ひとり出版社って言葉は、ひとりでやってる以上のイメージを喚起させてるってこと。
自慢じゃないが、私には志なんてものはなくて、「ひそかに夢見る」とか「想像するだけならタダ」程度のビジョンしかない。あ、ストレスを一切生み出さないような楽しい仕事をしているという自負はありますが。
で、あちこち訪問したひとり出版社だが、やはり業界出身者が多いようだ。ひとりと言っても、私のように「作業的なこと」なんかの話は一切せずに、「本作り」に関する見解を述べていたりする。
その本がまた、難しそうな(普段の私だと「小難しそうな」と言うところだが、同業者への敬意を込めて「難しい」とする)本ばかり。文学にしろ哲学にしろ、何千冊も売れることはなさそうな本だが、買った人は確実に満足しそうな本。
コア層狙いなのかと思ったがそうじゃなくて、ご本人がその「コア層」のおひとり…ということらしい。出身大学からも透けて見える。
で、私が歯牙にもかけてもらえなかった「地方小」にもこつこつ納品している。
う~ん、なんとなく近寄りがたい。
業界の方々から「あなたのところもジャンルを決めて、出版社としての色を出せるようになるといいね」とよく言われる。が、今までは営業面のメリットのことだと思ってた。つまり書店でいつも同じ棚の担当者のところにいけるとか、読者が「○○といえば××出版社」と認識してくれるとか。
しかし、もしかすると私にアドバイスをくれる業界の方々、ひとり出版社というだけで、「コアなことをするならやっていける」と思ってくれちゃってるんじゃないか。それ以外では長続きせんよってな親心を抱いてくれちゃってるんじゃないか。
今のところ、うちは充分やっていけてる。取次にも不思議がられるが、やっていってる。だから、他業種の零細企業と同じように、地道にやってれば大丈夫と思ってた。
ただ、まだ4年弱なので、本当にずっとやっていけるかの結論は出てないし、あまりにも「同じようなひとり出版社」が多いのが少々気になる。
できれば最終的には「無借金、取次大手2社の口座」を売りにして、年金代わりに売っ払いたい。そのためにも、これからはひとり出版社についてもう少し勉強してみよう。