出版屋の仕事

知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。

事故その2

2006年09月20日 | 出版の雑談
おみくじ封筒が少なくなってきたので、またまた日販王子DCの奥のほうへ届けにお邪魔した。本日は別件の関係で、ちょうど昼休みの時間だった。

ベルトコンベアーが止まっていてピポー、ピポーという音もせず、静かなもん。数人が、自分の席でコンビニ弁当を広げていた。気分転換は必要ないんだろうか。

社食は、青いユニフォームを着た人でいっぱいだった。不思議なことに、食べ物の匂いもしないし、社食の匂い(ミートソースと洗剤が混ざった匂い)もしない。こっちは腹が減ってたんだが、匂いがないのでなんとか平気だった。けど、丼ものにはそそられた。あそこは、キャッシュで食べられるんだろうか。給与支払に直結なんだろうか。キャッシュでいいんなら、今度トライしてみよう。

ところで、前に事故率について書いたんだが、やっぱり事故率の数字だった。

今回仕入れた情報は(スパイというよりチクリ屋みたいで気分悪いが書く)、「入帳事故率目標3.2/10万冊」と「月間25冊」の数字である。

確か、前に書いたとき調べてわかったトーハンの事故率が3冊/10万冊だから、一桁違うと思ったのは私の間違いであった。すみません、日販さん。

さあ、こうなると気になるのが、0.2である。

トーハンは小数点以下切捨てだったのか、本当に3.0だったのか。(どうでもいいんだけど)

最近のトーハンの「事務的、けど信頼性はある」という態度からすると、どちらにしろトーハンのほうが事故率が低そうなイメージはある。トーハンは3/10万冊を「達成しました」だったし、こちらは「目標」だ。自慢の返本センターのおかげかと思ったんだが、所詮0.2の話だし、私に口出す権利はありませんね、すみません。

でもって、入帳事故ってのは、どういう事故なのかを考えると、やっぱり謎は残る。間違えて送っちゃった…ってのを普通想像するが、書店さんの話(直接聞いたんじゃなくてネットで仕入れてるだけだが)からすると、もっと多いような気もする。

そんなことより、気になったことがある。

事故率目標3.2/10万冊で、月間25冊ってことは、月間の(事故も含む)流通数は78万冊だってこと。あとちょっとでミリオンだ。

この事故率ってのは送り出す(返本は関係ない)数字だろうから、売れてる数とは違うんだろうけど、すごく多い。売れない、売れないと業界の人が嘆いているのは、種類が多くて1冊ごとの売上が少ないせいなんだ。

いや、こんなこと出版年鑑とか見ればわかるんだろうけど、日販のおかげでようやく実感できた、ありがとう。

何かにつけて「体感」で学んでいるのである。

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