MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『カウントダウン』(2019年)

2020-09-16 00:29:13 | goo映画レビュー

原題:『Countdown』
監督:ジャスティン・デク
脚本:ジャスティン・デク
撮影:マキシム・アレクサンドル
出演:エリザベス・ライル/ジョーダン・キャロウェイ/タリタ・ベイトマン/P・J・バーン
2019年/アメリカ

ネタが「渋滞」しているホラー映画について

 「カウントダウン」というスマホアプリは余命予測が秒単位で表示されるもので、大抵は本人が納得できるほどの寿命が表示されるのだが、主人公で看護婦のクイン・ハリスのスマホには3日と出てしまい、それは当初、冗談として済ませられるものだったのだが、彼女の病院に交通事故で入院していたエヴァンが同じアプリをダウンロードしており、アプリの予告通りの時間に病院内で事故で亡くなったためにパニックを起こす。
 どうやらそのアプリは悪魔が作ったもので、コンプレックスを抱えた人物をターゲットにしており、実際に、クインは妹のジョーダンと共に自分たちのせいで母親を37歳の若さで亡くしたと思い込んでいたのである。
 アプリを解除するためにクインが病院内でセクハラの常習犯であるサリヴァン医師を殺そうとする意図がよく分からなかったが、ホラー映画としてはよくできていると思ったものの、興行的には低予算が幸いしてまあまあだったが本作は批評家から酷評されている。少なくとも『ジェクシー! スマホを変えただけなのに』(ジョン・ルーカス/スコット・ムーア共同監督 2019年)よりは良いと思う。『事故物件 恐い間取り』(中田秀夫監督 2020年)同様、一度悪魔に憑りつかれると絶対に逃げきれないというオチが同じところが興味深い。
 エンドクレジットで流れるフォスター・ザ・ピープルの「スタイル」を和訳しておきたい。フォスター・ザ・ピープルの歌詞は今時珍しく個性のあるものだと思う。

「Style」 Foster The People 日本語訳

僕たちは死ぬために生まれたのだから
どのようにして生きたいように生きられるのか
頑張ってみるつもりなんだ
次々と暴動を引き起こしてみれば
僕は犯罪者と同時に未来信者にもなるだろう
代償は僕が負うから君が裁判を受けることはないよ
君は僕に八つ当たりをしてもいいんだ
僕は地獄へまっしぐらだけれど
冷静さを保つことは学んでいるんだ
悪魔にすがって悪魔の喉を絞めたんだ
だって僕は拒絶しているから
僕は死に際は前向きでいるつもりなんだ
だから君は僕から悪魔を奪うことはできないよ

僕は何度も頂上を見てきては
牢獄に放り込まれてきた
ここでの僕の輝かしい日々は消え去り
僕には無視できないものが残っている
暫くは最高級の甘美な解放を味わえるかもしれない

だから僕を派手に連れ出して欲しい
ただ僕を派手に連れ出してくれればいいんだ
もしも君が僕を連れ出してくれるならば
僕を派手に連れ出して欲しいんだ

僕たちはライオンの洞穴にいて
僕たちの薬は消費される
僕の犯罪の汚名は晴らされてアリバイの必要もない
暫くは最高級の甘美な解放を味わえるかもしれない

だから僕を派手に連れ出して欲しい
ただ僕を派手に連れ出してくれればいいんだ
もしも君が僕を連れ出してくれるならば
僕を派手に連れ出して欲しいんだ
暫くは最高級の甘美な解放を味わえるかもしれない
僕を連れ出して欲しい
僕を派手に連れ出して欲しいんだ

(君が僕を活き活きとさせてくれることは決してないだろう)

だから僕を派手に連れ出して欲しい
(もしも君が僕を選ぶのならば)
今がその時なんだ
もしも君が僕を愛してくれるのならば
今の僕を愛して欲しい
暫くは最高級の甘美な解放を味わえるかもしれない
僕を連れ出して欲しい
僕を派手に連れ出して欲しいんだ

もしも君が僕と喧嘩をするつもりならば
今の僕と喧嘩をして欲しい
もしも君が僕を嫌うのならば
今の僕を嫌って欲しい
もしも君が僕を愛してくれるのならば
今の僕を愛して欲しい
ただ今の僕を愛して欲しいんだ

Foster The People - Style (Official Video)


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