MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『狂武蔵』

2020-09-08 23:09:23 | goo映画レビュー

原題:『狂武蔵』
監督:下村勇二
脚本:灯敦生
撮影:長野泰隆
出演:TAK∴/山崎賢人/斎藤洋介/樋浦勉/原風佳/西明彦/山中アラタ/森本のぶ
2020年/日本

チャンバラの「純粋性」について

 本作を「時代劇」と捉えるならば、例えば、『雄呂血』(二川文太郎監督 1925年)の阪東妻三郎や『宮本武蔵 一乗寺の決斗』(内田吐夢監督 1964年)の中村錦之助(萬屋錦之介)を既に観ている者にしてみれば粗しか見いだせないのかもしれないが、「チャンバラ映画」と捉えるならば、途中で水分摂取や刀を取り換えたりしているものの、ワンカットの77分間、うまい具合に斬られることなく相手を斬り続けているチャンバラの生々しい「純粋性」は否定できないのではないだろうか。
 相手の名前が分からないのだが、宮本武蔵が石川五右衛門のような頭髪をしている相手に対して必ず頭を斬っているところが面白い。


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