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MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『メサイア 深紅ノ章』

2015-12-15 00:31:44 | goo映画レビュー

原題:『メサイア 深紅ノ章』
監督:山口ヒロキ
脚本:山口ヒロキ/横山あゆみ
撮影:曽根剛
出演:赤澤燈/廣瀬大介/井澤勇貴/杉江大志/岩永洋昭/村田充/宮崎秋人/金山一彦/大澄賢也
2015年/日本

出演者全員が男性の作品について

 世界的な軍隊の縮小や大量殺戮兵器開発禁止を目的とした軍事協定「ワールド・リフォーミング」に関する会談のために日本を訪れた北方連合の首相の友人ということで会議室で待っていた堤隆也が警備員に扮した実の息子である堤周(あまね)に拉致される。周は父親が母親を人体実験に利用して殺したことが許せなかったのである。その周をかくまうのが三栖で、さらに三栖の懇願によって高野が2人を守ることになる。
 日本にはスパイを育成する特殊機関「チャーチ」があり、警察省警備庁特別公安局外事課五係に属する「サクラ」と呼ばれるスパイとして有賀が新しいパートナーとして絶えず飴を口に頬張っている加々美と組むことになるのだが、同じ頃に堤隆也を探していたのが、北方連合のスパイであるザ・タワーとハングドマンであり、この2つの軸が交錯することで事件が起こるのである。
 全体的に「低予算感」があからさまで、チャーチの内部も国家的な情報機関としては余りにも安すぎる。それはセットのみならず、例えば、ハングドマンが爆弾をしかける「WHISKEY BAR」の爆破シーンのCGもあまりにもチープすぎて、それならばそれを目撃していた2人の「サクラ」の表情や顔に反映する爆破の閃光を通して描いた方が良かったと思う。
 このような有様だから本シリーズのファン以外は観ても『007』のような感銘を受けることはないと思う。実際、館内にいた10名ほどの観客は全員、ストーリーよりも出演者を観賞することを目的にしたと思われる女性たちだった。


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