MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『Zアイランド』

2015-05-20 00:07:09 | goo映画レビュー

原題:『Zアイランド』
監督:品川ヒロシ
脚本:品川ヒロシ
撮影:柳田裕男
出演:哀川翔/鶴見辰吾/RED RICE/山本舞香/鈴木砂羽/宮川大輔/木村祐一/大悟/水野絵梨奈
2015年/日本

監督がこだわる「数字」について

 銭荷島に乗り込む際に、宗形博也たちが乗っていたトラックのナンバーは「5910」で「極道」と読め、一方、反町たちが乗って来た車のナンバーは「893」で「ヤクザ」と読めるのであるが、それを言うならば冒頭で反町たちが乗っていた車のナンバーは「4771」で「死なない」と読ませ、その後のゾンビの出現を暗示させているのである。
 監督の数字に対するこだわりは相当なもので、例えば、
宗形組は宗形博也と彼の弟分の武史と信也の三人組で、対する竹下組は反町と彼の弟分の内田とジョーであるが、銭荷島に向かう時には宗形組には武史の元妻の桜が加わり、竹下組には何故か木山が加わるのである。武史と桜はゾンビと化した娘の日向と一緒に絶命し、医師のしげるは直美と恵と共に3人一組で死んでいく。
 さすがに細かい数字までは思い出せないが、交番に掲げられていた掲示板には事故件数などの数字が書かれていたのであるが、管内と管外の数字がほとんど変わらず、管内の異常なほどの治安の悪さをそれとなく描写している。
 この数字による「フォーマット作り」が本作を面白くしている一つの要素であることは間違いないであろう。


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