原題:『Cinderella』
監督:ケネス・ブラナー
脚本:クリス・ワイツ
撮影:ハリス・ザンバーラウコス
出演:リリー・ジェームズ/ケイト・ブランシェット/ヘレナ・ボナム=カーター
2015年/アメリカ
意外と知らないおとぎ話の詳細について
『王妃の館』(橋本一監督 2015年)がまるで学芸会のように見えた原因は、その前にかつて学校の学芸会で観たはずの本作を観てしまっていたからだと思う。絢爛豪華なセットもさることながら、原作よりも主人公のシンデレラのたしなみに気品があり好感が持てるのである。
何故シンデレラのガラスの靴だけが魔法が解けて元に戻らなかったのか長い間不思議に思っていたのであるが、靴だけはシンデレラの持ち物を変えたのではなく、フェアリー・ゴッドマザーが用意したものだからであり、よってその「魔法の靴」は足のサイズに関係なくシンデレラの足にしか合わないという設定だったことが分かった。そのフェアリー・ゴッドマザーを演じたヘレナ・ボナム=カーターのキャラも「コスチューム・プレイ」の本領を発揮していた。