「白い霜(Gelée blanche)」
「エルミタージュの丘、ポントワーズ(Coteau de l'Hermitage, Pontoise)」
クロード・モネは上手くなったからいいのであるが、いくら描いても上手くならない画家も
いて、例えば、「白い霜(Gelée blanche)」(1873年)や「エルミタージュの丘、ポントワーズ
(Coteau de l'Hermitage, Pontoise)」(1873年)を描いたカミーユ・ピサロは最後まで
なかなか上手く人物を描くことができなかった。現在、新国立美術館で催されている
「オルセー美術館展 印象派の誕生」に出品されている上の2つの作品を観ても分かる
ように人物は風景画に付け足されたように描かれているのであるが、だからと言って
ピサロが人物画を描くことが嫌いだったわけではなさそうで、要するにバランスの
問題で、これは正に「画竜点睛」なのである。
http://impressionistsgallery.co.uk/artists/Artists/pqrs/Pissarro/70-73.html